昨日も、今日も、昼間は雲一つない抜けるような青空。
緑の葉が風に揺れ、すでに終わりかかったスズランの白い花のそばを、小さなシマリスが走り抜ける。
鳥がさえずり、トンボが飛び、春子と太郎は庭を走り回っている。
とはいえ、我が家周辺でも、いつもなら家の外に出されている、家庭ごみ用のコンテナは、どの家も車庫や塀の内側にしまわれている。周辺の店の窓には、投石・略奪の被害を防ぐため、分厚い板が釘で打ち付けられてある。
昨夜(5/30(土))は、夜間外出禁止令の2日目。
夜になると、不安が押し寄せてくる。
夜中の間中、静まり返った空を、ヘリコプターの羽根音が響く。
外出禁止令にも関わらず、時折、車の走り抜ける音が聞こえ、そのたびにドキリとする。
どこからか火の手が上がれば、きっとヘリコプターが見つけてくれるだろう。
でも、この暗闇で、空からどこまで見えるだろうか?
この静まり返った夜に、もし何事かがあって、助けを求める電話をかけたら、一体どこから誰が来てくれるのか?
そんな不安を抱えながら過ごす夜。。。。
何もなくても、普段から怖がりの春子には、まだ何も見せていないし、話していない。
でも、変わり果てた姿の通りやその周辺に住む、大勢の子供たちが、いやおうなくその光景を自分の目で見ることとなってしまったことに、とても心が痛む。
5月も、もう終わり。
ミネソタの5月は、スズランの季節。

春子の誕生日の頃に、いつも満開になるスズラン。
先週、備前焼の花瓶に生けてみた。
春子が、オンライン学習の美術の課題をしているそばで、私はスズランの絵を描いてみた。

さて、私も庭に出て、春子と太郎と、この、いつもと変わりない太陽の光と、そよ風の中で、鳥のさえずりを聞きながら、緑のにおいを感じてこよう。
追記:ミネアポリス市は、今夜(5/31(日))も、夜8時~翌朝月曜6時まで、夜間外出禁止令が延長となった。