ある日、当時、まだ4歳の春子が「お父さんやお母さんが使っているような、電話(つまりスマホ)が欲しい」と言うのです。
まぁ幼い春子がこんなことを言いだすのは、親(私とサブローさん)が、いつもスマホを眺めているという証拠…。
春子にどんな電話が欲しいのか聞いてみると、「画面にいっぱい小さい絵」(アイコンのこと)があって、「電話の端っこに小さいのを差し込んで、壁に大きいのを差し込んだりできるもの」(つまり、充電用のACアダプター)が、欲しいらしい。
なるほど。
それでは、願いをかなえて差し上げようではないですか!
というわけで、早速、春子と一緒に、「段ボールのスマートフォン」工作開始。
春子の担当は、
・糊付け
・「小さい絵(アイコン)」を描く
・色塗り
その他は私が担当。
本物のスマホを見ながら、コピー用紙などの白い紙に、「小さい絵」(アイコン)を描く段階で、春子が「むずかしい~かけな~い」「おかーさん、かいてー」と何度言ったことでしょう…。
それでも、ここで私が描いてしまっては、春子にやってもらうことがほとんどなくなってしまうと思い、泣きつく春子を励まし続け、、、、
途中、大きく描き過ぎて、スマホの画面に入らず、何度も何度も書き直して、やっと描けました。
さらに描いた「小さい絵」を切り取らなくてはならない…。なんといっても、「小さい絵」は、とても小さい。
春子は、再びほぼ半泣きで「できない、できない」を連発して切っていました。
途中、くじけそうになりながらも、春子は立派に自分の担当箇所を仕上げることができました!
そうやって、作ったものは以下の3つ。
・段ボール「スマートフォン」
・段ボール「充電用ACアダプター」
・段ボール「コンセント」
段ボールスマホをそれっぽく見えるようにするコツは、スピーカーや、表裏の小さいカメラレンズなど細かい部分(の見た目)を本物に近づけること。
充電用ACアダプターをスマホに差し込むには、段ボールの特性を生かして、スマホの下端の段ボールの中芯(波になった部分)を、一か所切って空間を作っておくと、差し込めるという仕組み。。。
さらに、ACアダプターの先には、もちろんコンセントに差し込めるプラグの刃もついている。。。(春子がお気に入りの絵を描いて、色も塗りました~)
これでついに、春子の望みは、叶いました。
さらに…ただ春子のリクエストに答えるだけでは物足りない、すっかり調子にのった私。。。
コンセントの裏面に磁石をつけました。
でも、裏面の段ボールを磁石の形にくり抜いて、磁石を埋め込んで、上から紙を貼ったので見ても磁石が入っているとは分かりません。
これで、冷蔵庫や鉄製の引き出しなどにくっつけて「壁にコンセントがある」という設定も楽しめるというわけ…。
もちろん、春子さん、大大満足です。
(もちろん、私も)
段ボールスマホ一式、作ってからすでに2年近く経った今でも、新品同様に、現役で活躍しております。