前回の日記の湖畔のキャビンに、今年は家族で一泊させてもらった。
こじんまりとしたキャビンに、3番目の義姉、アリゾナから帰省中の2番目の義姉とその旦那さん、私たち家族4人の、7人が泊まるとなると、ベッド数はぎりぎり。
春子(8歳)と太郎(4歳)と一緒に一つのベッドに寝るのは、さすばに窮屈なのだけど、去年は、春子と太郎とは別の部屋に寝たら、太郎が泣いて泣いて、結局太郎の隣で一緒に寝たので、今年は二人が眠るまでは一緒に寝て、私は春子と太郎が眠ったら、そーっと抜けだして、リビングのソファーで寝ることに決めていた。
さて、電気を消す。
太郎は、湖で遊んで、走り回って、しっかり疲れていたのか、電気を消した途端に寝息を立てはじめた。
が、、、、、
春子が「怖い」と言って泣きはじめた。
隣に私も太郎もいて、上の段にはサブローさんがいるけれど、とにかく「いつもと違う場所で寝る」ということと、「暗い」ということが怖くて仕方ないらしい。
まぁ、自宅でも毎晩「怖い」と泣くのだから、キャビンで怖いのは当然且つ想定内。
でも…すでに隣に寝ているのだから、一体これ以上どうしたものか?
せめて、私が太郎と春子の真ん中だったので、春子を真ん中にしてやった。
・・・・その結果、どうなったかというと…
結局、春子は一晩中、約30分おきに「お母さん、怖い」と私に話しかけ、全く寝た気分を味わえないまま明け方に。。。。
午前4時半。
春子「お母さん、場所変わって、太郎が私を蹴るの」
見ると太郎が枕の方に足を向けて寝ていて、春子の顔の傍に太郎の足がある。
仕方がないので、私また春子と太郎の間に寝ころんで、太郎に顔を蹴られないように、太郎の足を抱えて、横になってみる。
・・・・どうにも、狭い。
体の向きを変えようと一旦起き上がってところで、眠っている太郎が寝返りを打ってしまった。
ベッドの半分を太郎に斜めに占領されてしまって、私の寝転ぶ場所はもはやない。
気が付くと外が白み始めている。
私「もう朝だから、これからだんだん明るくなるよ。春子はまだ怖い?」
春子「たぶん、もう怖くない」
私「お母さんがゴロンする場所がないから、お母さんはソファーでもう少し寝てもいい?」春子「いいよ」
午前5時。こうしてついに、リビングの快適なソファーに移動。
リビングに行くと、畳2畳ほどの窓に、去年まであったブラインドがない。
朝日の昇ろうとしている湖が、目の前に見える。
これは寝ているどころではない。
カメラを持って、キャビンの外に出てみる。
…寒い。
それもそのはず、外は摂氏10度。
上着を取りに戻って、再びキャビンの外に出る。
ああ、こんな朝焼けが見えるなんて…なんとラッキーなんだ。。。
湖の夜明け。
穏やかな湖の日の出。
ひんやりとした、澄んだ空気に、温かい光が差し込む。
誰もいない湖に、時折、カメが、湖面から顔を出しては、朝日を眺める。
辺りに響き渡る鳥のさえずり。
賑やかな鳥のさえずりに包まれて、この湖を眺められるということに、感謝以外の何があるだろう。
まぶしい朝日。こんな湖の夜明けを独り占め。
これはもう春子にも感謝するしかないな。。。