外は温かくなったり、涼しくなったり、寒くなったり…暑くなったり…。
毎日の温度が上がったり下がったり、温度計の落ち着かないミネソタの秋。
庭のリスやシマリスも、なんだか忙しそうに、我が家の菜園で何か見つけては、食べています…。
特にこの写真のシマリスは、我が家の庭に住み着いていて、小さな隙間もするりと通り抜けて、狭いところでも平気で入っていきます。
日中は気温が上がる日もあるものの、朝晩はやはり冷え込みます。
ピークはまだですが、紅葉も徐々に進んできました。
そして、日が暮れるのが早くなりました。
日の入りは午後6時40分ごろ。
まだ雪のないこの時期、暗くなるのが早くなると増えてくるものがあります。
それは、、、空き巣。
我が家はまだ経験はないけれど、向こう三軒両隣・・・の文字通り、周りのほとんどのご近所さんが、過去に空き巣被害の経験があります。
向かいの家なんて、なんと二年連続で空き巣被害に遭い、その当時住んでいた方は、引っ越していかれました。
ご近所の皆さんに、怪し気な人はおらず、防犯意識も高く、互いに顔見知りで、会えば声を掛け合ったり、道路の反対側から手を振り合って挨拶をします。困った時は、助け合います。そんな平和な住宅街です。
とは言え、暗くなってからの人通りのない場所の独り歩きは安全とは言えず、外出時は電気を灯し、戸締りも必須。
何年も前ですが、犯罪防止のための座談会が公民館で開かれ、地元の警察の方が来て、お話をしてくれたことがあります。
近所同士での情報の共有。
夜は特にカーテンを引いて、部屋の中のテレビやパソコンなど金目の物を見せないようにする工夫。
センサーで自動点灯する屋外用ライトの設置。
などのアドバイスと共に、犯罪地図(Crime map)についての話が出ました。
インターネットで簡単に見える犯罪地図を利用して、多発している犯罪の種類や、多発場所を知っておくことは、とても重要だということでした。
例えばどこかの家に泥棒が入ったり、路上でひったくりに遭ったりして、警察を呼んでも、あまりにも数が多すぎて、よっぽどのことでない限りは、滅多にニュースにはなりません。つまり、どこでどんな事件が起きているのか、分からないのです。
犯罪地図は、英語で、Crime mapで検索すると、たくさん出てきます。
警察に通報された事件が、種類別にマークになって地図に記載されるものが多いのですが、、、
例えば、ミネアポリス市のサイトにある、犯罪地図を眺めてみると、過去7日間に警察に通報された事件だけで、あきれるほどのものすごい数で、過去14日間に設定を変えると、地図の道路は全て隠れてしまいます。幸い、地図上にはミネソタならではの湖があるので、どこの辺りかが把握できますが…。
もう一つ、犯罪の情報や多発場所を把握する手段。
犯罪防止目的の、情報交換の場でもある、毎年8月に行われるブロックパーティーで、数年前に、パーティーに来ていたほぼすべてのご近所さんが利用しているNextdoor.comというサイトを教えてもらい、私もサブローさんも登録しました。
こちらは、自分の家の近くに限定した、いろんな情報を、その地域に住む住人自身が掲載し、みんなと共有するサイトで、ガレージセールの宣伝や迷子のペットのことや、危ない交差点情報から、これを無料で譲ります、などなど、たっくさんの情報が掲載されます。
その中には、犯罪情報もあります。
「今日、我が家はこんな被害に遭いました」「被害はありませんでしたが、こんなことをしていた不審者を見かけました」などの情報を書き込んで、みんなと共有する仕組みです。
サイト内で、販売、探し物、交通情報、犯罪情報など、多項目に分類されている中から、自分の希望の項目の情報だけを、メールで知らせてもらえる機能もあります。
私は犯罪情報だけのメールが来るように設定しているのですが、9月半ばから10月にかけて急に増えてきたのが、車上荒らしや、ガレージから物が盗まれる、という情報。どれもいつも散歩している範囲内でのできごとばかり。
安心して住める、平和な住宅街に変わりはありませんが、安心してはいけない、と思わざるを得ません。
平和に安心して、楽しく暮らすためには、マイナスの情報も把握し、防犯意識を持って、普段から注意と対策を怠らないことが、大切ということですね。
シマリスが、我が家の菜園から何を盗もうが、そのくらい、かわいいものです。