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2019年10月20日

一升餅。4 lb Mochi

2018年6月日本の実家にて
この日記を書く精神的なゆとりも、時間的なゆとりもなかった、去年の写真をいろいろ見返していると、遡ってでも書いておきたいことがいっぱい…。

その中の一つが、もう一年以上前ですが…2018年6月の日本帰省のこと

太郎の1歳のお祝いです。

太郎の誕生日は秋なので、帰省した6月の時点では1歳はとうに過ぎていましたが、1歳には違いなく、「日本での1歳のお祝い」ということで、一升餅を背負わせました。

一応、洋服ではなく、和服がいいなーと思い、甚平を着せたところで、すでにかなり泣いていました…。
そこへ私と母と春子とが寄ってたかって、重いお餅を包んだ風呂敷を背中に背負わせようとする…。当然、さらに泣きます。その瞬間の写真を見ると、隣でカメラマンになっているサブローさんを見上げて、「おとうさん、たすけてー」と訴える太郎のまなざしがしっかりと写っていました。

一升餅を背負って行く先は、箕(みの)
※箕は「み」とも言うらしいですが、私の実家では「みの」と呼んでいます。

箕(みの)の中には、そろばん・筆・辞書が並んでいます。
これは、我が家に代々伝わる一升餅にはなくてはならない物。

どれを手に取るかによって、その子が、将来何が得意な子になるかどんな職業に就くか、などを(好き勝手に?)占います。

そろばんなら、商売人?お金持ち?
筆なら、文筆家?芸術家?
辞書なら、勉強が得意?学者?
それぞれのものからいろいろと連想します。

どれをとっても、うれしいのですが、見ている大人は勝手にいろいろと想像して盛り上がります。

普通は、辞書は国語辞典だけを置くのですが、春子の時と同様に、国語辞典英和辞典を置いてみました。

重たいものを背負わされて、ずっとずっと泣いていた太郎ですが、目の前に見慣れぬものが並んでいるのを目にした瞬間に、泣き止みました。

太郎にしてみれば「え?これ新しいおもちゃ?遊んでいいの?」という感じでしょうか…。
なんだかうれしそうに選び始めました。

結果は?

まず、そろばんを指差し、
次に、英和辞典を指差し、
次に国語辞典を指差し、
そしてまた、そろばんを指差し、でもまだどれも手には取ってない…。
やっぱり…と、英和辞典を指差し、
でも…と、そろばんと英和辞典をしばらく行ったり来たりした挙句、
ぱっと、手に取ったのは英和辞典でした。

・・・バイリンガルになる兆し?
日本とアメリカの架け橋?
ともかく、日本もアメリカも、どちらも好きになってくれたらうれしいです。
できれば、日本語も英語も、どちらも好きになってくれたら…。
そして、ついでに、どちらもしゃべれるようになってくれたら…。

親の夢は勝手に膨らみます。
いやいや、本当の本当は、ただ元気に育ってくれれば、それだけでいいです

春子も1歳の日本帰省時に、同じ様にお祝いしたにも関わらず、日記に書いていませんでした…。
なので、もう5年も前になる2014年の春子のお祝いのことも、ついでに…。

春子にも甚平を着せて風呂敷に包んだお餅を背負わせたのですが、一瞬泣き顔になっただけで、そのまま泣くことはなく、ずんずんとハイハイしていきました。(春子は1歳過ぎてもまだ歩いていなかったのでハイハイです)
春子は、一番に国語辞典に手をかけて、持ち上げるかな?と思わせたものの、はなして筆を取りました。
筆で遊んだあと、英和辞典でもしばらく遊んでいました。

当時の写真を眺めると、一升餅をものともせず、背負ったまま、筆で遊んでいる写真があります。
これは、筆を選んだから将来は!と想像する以前に、一升餅も、ものともしない様子から、負けん気の強い現在の春子を、まさに占ったかのようです…。

しかも、太郎は、筆には全く興味を示さなかったので、大きく違う二人の性格を見て、納得…。
2018年日本の実家にて
こちら、大きさも、餡の量もばらばらで、みんなで作ったと一目でわかるお祝いのお餅。一番奥の大きいのが太郎が背負った一升餅です。

お祝いに、みんなでいただきました。

このお祝い、やはり私が1歳の時にも、同じ様にお祝いしている写真が実家にあります。
一升餅を背負って泣いている写真や、箕(みの)の中に座って写った写真もあります。

物心ついた頃から、アルバムをめくっては、もう記憶には残ってない、そのお祝いの日の写真を眺めてきました。

そして、春子と太郎が生まれてからは、たとえアメリカに住んでいても、ぜひとも同じ様にお祝いをしてやりたい、そして大きくなって、その時の写真を見せてやりたいと思っていて、日本に帰省した際に両親にお願いしました。

こうやって、わいわいとお祝いできるのも、実家の両親が元気でいてくれて、私たちもみんな元気で日本に帰省することができるおかげ。

何もかもが贅沢で、ありがたいことです。

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