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2019年10月19日

文作りカード。

太郎の3歳の誕生日以来、誕生日会がないのでカードはしばらく作っていませんが、贈り物に添えるカードではなく、春子(6歳)の日本語学習のためのカードを作ったりしています。

ここのところ、春子が学校(現地校)から持って帰る授業で使ったプリントの中に、春子の字でいっぱいいろいろな文が書いてあるものが毎日1枚必ず入っています。

ちゃんとした文章で、ちゃんと綴りも間違えずに書いていて、びっくりしたのですが、その種明かしを春子が教えてくれました。

まず、いろいろな単語が書いてあるカードを並べ替えて文を作って、できた文を紙に書き写す、ということを毎日やっているそうなのです。カードは1セットで1文ができるようになっていて、どうも、毎日カード10セット、つまり10文ずつ、そうやって文を作って書き写しているみたいです。

春子のプリントにあった例だと、

セット①:his / in / The / is / house. / man
セット②:next? / you / What / do / will

こんな具合に、文の最初は、ちゃんとカードも大文字になっていて、文の終わりには「.(
ピリオド)」や「!(感嘆符)」がついているそうです。

そして、これを並べ替えて文を作ってみると、

セット①:The man is in his house.(男の人が、家の中にいます。)
セット②:What will you do next? (あなたは次に何をしますか。)

となるわけです。

そして、それをそのまま書き写すことで、正しい綴りを書く練習にもなり、最初は大文字で書き、最後にはピリオドやクエスチョンマークをつけるという練習にもなるという仕組みです。

春子が楽しそうに説明してくれる様子をみると、どうやら楽しんでやっているらしい
これは、日本語学習にも使わない手はない!

というわけで、早速作ってみることに…。
さて、まずは…何を使ってカードを作ろうか……と材料探し

パソコンで作ってプリンターで印刷してみたけれど、切ってみると小さ過ぎ、手ごろな大きさのカードにして10個文を作ろうと思うと、1枚では収まらず、何枚も印刷しなくてはならないことが判明。(なんだかもったいないし、印刷するまでに、結構手間がかかる)

お金をかけず、今あるもので…と探しているうちに数日経過…。
そして、ある日、ティッシュペーパーがなくなった。

ティッシュペーパーの空き箱を利用しました…

カッターナイフで、2.5cm×7㎝、2.5㎝×2.5㎝の四角をそれぞれを数枚切る。
印刷せずに、手書き。
できあがり!

真似してあっという間にできると思っていた、カード。
作る際に、少々悩みました。

英語は、厳密に1つのカードに1単語、とできるですが、日本語はそうすると、とんでもなく複雑なことになってしまう…。

動詞の活用が現在形・過去形・過去分詞形の三つの英語の比べて、日本語は動詞の活用があまりにも複雑過ぎる上に、助動詞を1単語と扱うと、とんでもなく複雑なカードになってしまう。形容詞も活用があるし、形容動詞も………。ああああ。

6歳相手では、厳密に1つのカードに1つの単語というのは無理な話と判明。

そこで、文節で区切ろう!と思ったけど、これも、また厳密過ぎると、無理が生じるので……アメリカ生まれ、アメリカ在住の6歳児向けに、、、「おおよその1文節」で、1枚のカードを作成することにしました。

書いた後から、名詞・述語・修飾語と、それぞれ色を変えて書けばよかったーと気づいて、上からなぞったけど、色の違いが目立ちません。
文字の色は同じでも、色画用紙を利用して、それぞれで色を変えるというもいいと思います。でも、これもあまり厳密にすると、やはり6歳児相手には無理が生じるかも…ですが…。

そして、こんな具合にできました。
春子が好きそうな言葉普段使っている言葉・春子の苦手な拗音(小さい「やゆよ」)・と促音(小さい「つ」)のつく言葉を選んで、作ってみました。

もっともっと作りたかったのですが、ここまで作った時点で、ティッシュペーパーの空き箱が尽きました…。
現在、空き箱待ち。

1文ずつでセットにせず、全部まとめて透明の(これまた再利用)ピーナツバターの空き容器に入れて置いておきました。

そして、昨日、春子が何やら机に向かってやっているなーと思っていたら…
ニヤニヤしながら、この紙を持ってやってきました。
「はるこ」の部分は、娘の名前が書いてありました。
わたしは、はるこ。
ちょうちょがひらひら
とんでいます。
いっしょにえをかきました。
いっしょにほんをよみました。


親ばかです。
これを見て、相当に感動しました。
とてもとても、春子らしい文ができていました。
(春子が好きそうな言葉を選んだから当たり前なんだけど…)

いつも、抜けている小さな「つ」や、いつもこんがらがってしまう小さな「やゆよ」も、きちんと写せています。
句点がピリオド風ですが…大目にみます。

今、冷蔵庫に貼ってあります。

春子から「たろう」「くん」「ちゃん」「です」「ごはん」「たべました」「つくりました」「おかあさん」「おとうさん」などいろいろと、もっと作ってくれと、リクエストがありました。
嬉しい……。

ティッシュペーパーがなくなるのが待ち遠しい今日この頃…。

4 件のコメント:

  1. ヨッシー11/03/2019

    頑張ってますねえ。英語のカードを使っての文作りは中学生が英語の授業や英語検定の問題でよくやってますよ。日本語では言われる通り数が多くなりむずかしいですね。でも一年生などは単語のカードを使ってその間の助詞を考えて書かせて、文作りをよくさせていましたよ。助詞一つで意味が変わることもあるのでおもしろいですよ。それにしても春子ちゃんの作文を書く力は素晴らしいですね。

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  2. ヨッシーさん
    やはり、日本でも小学1年生の授業で取り入れているのですね。いざ手作りしようとすると、さてどんな言葉にしようか?と結構悩みました。春子の学校では、各学年の(英語の)必須単語というのがあるので、その中から選べますが、日本の学校の国語で、各学年の必須の言葉って、ないですよね?必須の漢字ならありますが。あ、そうだ、一年生で習う漢字を参考にして、ひらがなで文作りカードを作ってみるのもいいですね。それにしても、子供の書く文って、大人にはまねができませんね。

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  3. ヨッシー11/05/2019

    そうですね。いくら立派な作家でも子供の書いた文には勝てないところがありますよね。しかも目の付け所が大人とは違いますから。楽しいし、笑わせていただいたりしますね。低学年は主語はばかりのカード、述語ばかりのカード、形容詞ばかりのカードをたくさん作って、その中から一つずつ選んで文作りをして遊んだりしますよ。

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  4. ヨッシーさん
    なるほど!!ものすごく参考になります。
    さすがです!!ちょうど、ティッシュの箱が空っぽになったので、頂いた助言を参考に、早速実践してみますね。

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