青空と木。
そして、水。
この写真のどこに水があるのか・・・?
目には見えないようで、実はそこにある。
この写真、水に映った空と木を、橋の上から撮ったもの。
よく見ると、緑の葉っぱが、揺らめいています。
さて、昨日の続き。
Urgent Care(救急窓口)でNursemaid Elbowと診断された太郎の右腕。
朝になっても、太郎は、利き手の右手をいっこうに使おうとはせず、右腕は全く動かさない。少しでも動かしたり、私が手に障ると即座に痛い痛いと泣き始める。
これはまだ治ってない。
サブローさんが仕事中にかかりつけ医(family doctor)に電話して事情を説明し、指示をもらうとのことで、私は子供たちと自宅待機。
サブローさんから電話があり、かかりつけ医の病院からほど近い、整形外科(Orthopedics)を紹介され、すでに午前10時40分に予約がとってあるとのこと。しかも、10時10分までには来て欲しいとのこと。
そういえば、初診の場合は、患者登録や既往歴などで、いつも相当に時間がかかる。
つまり、すぐに準備して出かけないと間に合わない。
ただ、サブローさん曰く、これから、加入している医療保険のグループ内の病院かどうかを調べて、違っていたら予約をキャンセルして別の病院を探して予約するとのこと。
ああ、アメリカの医療保険システム・・・・。
とにかく出かける準備をしていたら、すぐにサブローさんから折り返し連絡があり、メイングループではないけど、一応グループ内なので問題ないとのこと。
急いで前日のUrgent Care(救急窓口)で印刷してもらった紙・おやつ・水筒をバックに詰め込み、出発!
こちらもいつも行き慣れた、かかりつけ医近くの病院なので、アメリカでの運転の苦手な私でも迷わず到着!一安心。
腕を動かすとかなり痛がるものの、今日の太郎はずいぶん落ち着いている。
到着して受付で紹介された医者の名前を告げると、それはここではなく、一番奥の受付だ、とのこと。一番奥の奥の受付まで歩いていく途中、何個の受付があっただろうか?
やっと一番奥の受付に到着し、また医者の名前を告げると、それはあっちの受付だ、と右の方を指さされた。確かに右側にも受付がある・・・。一体全体・・・初診でどうやって、どの受付かを区別したらいいものやら。
ともかく、無事に受付を済ませ、しばらく待ってから診察室に通された。
太郎は上機嫌。
春子もおりこうさんで付き添い。
まずはいつもどおり丁寧な看護師の問診。
前日のUrgent Careでの処置のことも説明。
そしてその後に、紹介されたお医者さんが登場。
前日のUrgent Careで撮ったレントゲン(X-ray)を転送してもらったらしく、パソコンの画面には太郎の右腕のレントゲン写真が写っている。
やっぱり、Fracture(骨折)は見られないとのこと。
そこで、指から順に上に向かって触診。
太郎はとても静かだったので、太郎をひざに乗せていた私には何もわからなかったけど、手首から肘の間のどこかの触診の時に、太郎がかなり顔をしかめたらしい。
動かすと痛がっていることから、これはやっぱりFracture(骨折)でしょう、と。
もうすぐ3歳になる太郎のような幼児の骨は、大人の骨とは違い、折れる前に「曲がる」そうな…。若い緑の枝を折ろうとしても、すぐに折れる前にまずは曲がるのをイメージしてみてください、と言われ、妙に納得。
人も若木は折れにくい。
調べてみると、Greenstick Fractures(若木骨折)というらしい。
処置は特に必要なく、自然に治癒し、曲がった骨も、自然にまっすぐになるとのこと。
そして、太郎は、医者の勧めでギプス(Cast)をすることに。
ギプスはしてもしなくてもいいけれど、動かすと痛みがあるので、固定して痛みを最小限すれば、走っても壁に腕をぶつけても痛くないし、夜もよく眠れるようになるでしょう、自分の子供が同じ状況になったらやはりギプスをつけますね、という医師の言葉で、ギプスをつけてもらうことに決定。
すぐさまギプス担当の人がやってきて、色見本を太郎に見せて「どれがいい?」というと、太郎は即座に黒を指さし、黒に決定。
そして、太郎の右腕に、黒いギプスがあっという間に出来上がったのでした。
水に漬けて巻く包帯上のギプスで、5分程で乾いて、乾くともうカッチカチ。
本当に、あっという間の出来事でした。
最後に、上半身裸で右腕に黒いギプスをして診察台にちょこんと座った太郎と、付き添いの春子、私の3人で、ケータイで記念撮影。仕事中のサブローさんに写真を送っておきました。
この日の病院では、太郎は、全く泣かず、動じず、医者にも看護師にも、受付のお姉さんにも、べた褒めされました!
そして寝る前に「たろうくん、きょう、がんばったよ」と自分で言って寝ました。
本当に、よくがんばった!
お医者さんの触診で痛い時も、声一つ上げず、涙一つ見せず…。
その晩は、一度も夜中に起きずに、朝まで快眠。
ギプスのおかげ!
ギプスがとれるのは2週間後。
太郎は、二日目ですでにギプスにも慣れて、いつも通りよく笑って、走り回って元気いっぱい。これから2週間がんばれー。
お世話になった医者は、ミネソタのフットボールチーム、バイキングスの選手も診るお医者さんだそう。(サブローさん調べ)
ギプス取れたら、太郎の大好きなバイキングスのユニホーム着せてやろうかな。
まずは、2週間後には、ギプスを取っても痛みがありませんように。
英語のおさらい…
休日夜間救急窓口 Urgent Care
整形外科 orthopedics
かかりつけ医 family doctor
骨折 fracture(broken boneとも言う)
レントゲン X-ray
若木骨折 green-stick fracture
ギプス cast
予診票記入の際に何度も出てきた単語
四肢 limb
上肢 upper limb
下肢 lower limb