今年も残り少なくなってきた。
春子と一緒に頑張った子供部屋も、驚くほどにすっきりした。
休暇中の毎日を、無駄なく過ごそうとするサブローさんは、いろいろと計画を立ててくれる。
日曜日には、すっかり大きくなった中学生・高校生・大学生・社会人の甥姪と、少し離れた伯父の家の敷地にて、そり滑り。
みんな大はしゃぎで、斜面の途中で急カーブをきらないと木にぶつかるところを、うまく急旋回した後、でこぼこの急斜面を半分宙に浮きながら、高速で滑り降りる。。。
そのそりさばきと言ったら…見ている方がハラハラするのだけど、みんなどうやら楽しくて仕方ない様子。
急斜面を降りた先には、並んだ大きな石を境にして、まだ完全には凍っていない川が流れているので、どんなことがあっても止まらなくてはならない。
そんな楽しい雰囲気の中、憂鬱なのは、私くらいのものだけど、そもそも高いところとスピードが大の苦手で、そり滑りが10年ミネソタに住んだ今でも怖いのだから、どうしようもない。
でも、企画者はサブローさんだし、春子と太郎も喜ぶのだから、行かないわけにはいかない…。
案の定、そりを自在に操るコツはやっぱりつかめず、一人のろのろよろよろと滑り降りてはまた登る…の繰り返しだったけれど、まぁ、いい運動にはなったかな。
そり滑りごときで、一人でみじめな気持ちになることもないと思うのだけど、そり滑りもまともにできない、ミネソタ在住11年目という事実が、周りのみんなを戸惑わせてしまっている気がして、なんだか申し訳ない気になってしまう。
みんながまだまだそり滑りに夢中になっている最中に、そんなことを思いながら、ふと何気なく見上げた空に、一羽の白頭鷲が悠々と舞い、高い木のてっぺんに舞い降りるのが見えた。
遠目にもかなり大きい。
長い間枝にとまったまま、じっとしている。
なにやら騒々しいと思って、急斜面を下る人間たちを眺めていたのだろうか?
白頭鷲は、アメリカの国鳥。
国章にも白頭鷲が描かれている。
そう、ここはアメリカ。
注目するのは、苦手なことよりも、好きなこと・得意なこと。
苦手の克服よりも、好きなこと・得意をより伸ばすことに、時間と労力を費やす国。
苦手なことばかりに注目するのでなく、自分の好きなことと得意なことを、もっともっと見つけて自覚して、より大きくしていけるように過ごせばいいのだなぁ…と…ふと気づく。
そして、その次の日は、家族で家中の片付けと大掃除。
クリスマスシーズン期間中(2021年1月6日まで)は、クリスマスツリーを飾っておきたいのだけど、ツリーを生けている水にカビが生えてしまい、葉っぱをどんどん落とし始めてきたので、今日のごみ収集日に合わせて、思い切ってクリスマスツリーも片付けてしまった。
クリスマスツリーがなくなると、急に家が広くなったような気がする。
でも、まだまだたくさんのジンジャーブレッドクッキーが残っているし、フルーツケーキも残っていて、壁にはお菓子の入ったクリスマスの靴下(Christmas stocking)がまだぶら下がっている。
クリスマスの余韻を残しつつ、来年のカレンダーも準備して、新しい年がやってくるのを待っている。
今年最後の貼り絵カレンダーは、今日のジンジャーブレッドクッキーのカレンダー。
12月のカレンダーは、12月初旬に日記に載せた細巻きのカレンダーなのだけど、それは去年のクリスマスにサブローさんにプレゼントしたカレンダーの最後のページ。
今日のカレンダーは、今年のサブローさんへのクリスマスプレゼントの最初のページで、12月24日~今年の大晦日までの1週間だけのカレンダー。
以前にも書いた気がするけれど、いつからか、私とサブローさんは、クリスマスに互いにカレンダー交換をしている。。。
写真を撮るのが好きなサブローさんは、自分が各月に撮った写真で、カレンダーを作る。
私は、何かテーマを決めて、カレンダーを手作りする。
いつも貼り絵とは限らないのだけど、去年の食べ物貼り絵がとても楽しく、また、仕上がりも自分で気に入ったので、今年もまた食べ物貼り絵のカレンダーを作ってみた。
サブローさんは、毎年毎年、私の自己満足の趣味の世界のカレンダーを、怪訝な顔ひとつせず、呆れた素振りも見せず、戸惑うこともなく、長年受け取ってくれている。
いつも、ありがたいなぁと思う。
私が好きだと思えること、楽しいと思えることは、多くの人には、ちょっと風変わりなのかもしれない。
と昔からよく思う瞬間はあったけれど…
まぁ、それはそれでいいのだろうなぁ…。
誰が何といおうと、苦手なことはやっぱり苦手であると同時に、誰が何といおうと、好きなことはやっぱり好きなのだ。。。。
これからも、自分の「好き」を、この地で大きく育てていこう。
…と、白頭鷲の国、アメリカにて、改めて思う。