今の時期は、毎週日曜日は午後から、サブローさんと太郎は、テレビの前でフットボール観戦なので、その間、春子と私は、一緒に工作をする。
クリスマスツリーがやって来て、春子の頭の中はもう、クリスマス一色なので、当然、工作のテーマも「クリスマスの工作」。
この時期の工作といえば、定番の「雪の結晶」
実際の雪の結晶と似ても似つかなくても、とにかく何か模様ができればよし。出来たものは、玄関のドアにペタリ。
上の写真二つは、私の作品。
毎年作っていると、それなりにコツもつかめてくるので、勘を頼りに適当に線を引いて、どんどん切っていく。切りながら、線以外の切り込みも追加していく。
開く時のドキドキ感は、何度やっても心地よい。
こちら(下)は、春子の作品。
紙を折るところから、見本を真似して自分で線を書いて、自分で切った、全て春子が一人でやってみた雪の結晶。普通のコピー用紙を使っているので、折って切るのは大人でもなかなか力のいる作業。7歳になると「切れない!」と癇癪を起して泣き出すこともなくなり、「できない。無理。」などと弱音も吐かず、コツコツとよく頑張れたと思う。
しかも、私よりよっぽど雪の結晶っぽい。
こちらもペタリ。
春子も私も、互いにひとまず納得したものが出来上がると、次はクリスマスツリーに飾る、オーナメントを作ろう!ということになり……
簡単オーナメントづくり。
コピー用紙を蛇腹折りにして、真ん中を糸や輪ゴムやホッチキスで留めて、広げて丸くなるように、二か所をセロハンテープで留める。
つるすための糸をつけて、出来上がり。
簡単だけど、小さいとなかなかかわいらしい。
蛇腹に折った後に、切り込みを入れたら模様にもなる。
でも、今回は敢えて模様なしでシンプルに。
シンプルにする方が、かえって、しっくりと馴染むこともある。
……同じ様なことを、今年特に、実はよく考える。
外出は必要最低限で、華々しいことは控えめに、でも、毎日、規則正しい生活をしていく。
特別におしゃれをすることはなくても、身だしなみは整えて過ごす。
おもちゃも、春子のオンライン学習の教材も、私の仕事の書類も、パソコンも、趣味の手作りの材料も、毎日使うものは、出しっぱなしでもよさそうなものだけど、敢えて、寝る前にはこざっぱりと片付ける。
仕事や勉強だけでなく、毎日、延々と繰り返される、炊事・洗濯・掃除・整理整頓の一つ一つを、たとえ忙しくて心がざわつく時でも、敢えて集中して丁寧に行うことで、大切なものが見え、仕事や勉強により集中できる。
今ある、状況の中で、目の前にあること、また、できることを、一つ一つ丁寧に、コツコツと続けながら、過ごす日々。
無駄がそぎ落とされ、シンプルで、でもそれでいて、家族と自分にとっての、よい加減のシンプルならではの華やかさと落ち着きのある日々。
敢えて飾り用の切り込みを入れない、このオーナメントは、そんな豊かで落ち着いた日々の象徴であるかのように思える…。