まず、クリスマスイブの前日23日のこと。
この日は午前中の気温は7℃近くあり、しとしと雨。
我が家は幸い、クリスマスの買い物も吹雪の予報を聞いて事前に済ませており、他に外出の予定もなく、家の中で外気温を示す温度計と、窓の外の吹雪の様子を眺めていた。
翌朝24日。クリスマス前日。
ホワイトクリスマスになったねー。ああ、きれいだねー。
…と楽しむ間もなく、前日から続く低温で、マイナス15℃前後の中、サブローさんは午前中1時間以上かけて雪かき。。。。
私は、子供たちの相手をしながら、毎年恒例の細巻きづくり。
今年は、新型コロナウイルス感染予防のため、家族パーティーを含む「集会」に関する制限が行政命令で出ており、2家族以内且つ10人以下という条件つきなので、いつものように、サブローさんの両親や兄姉家族での大集合は諦め、各家庭でクリスマスを祝うこととなった。
とはいえ、いつもは各家庭で担当を決めて食事を持ち寄るポットラック形式のため、25~30人分の食事でも、担当の品だけを大量に作ればよし、だったのが、少ない量ながらも全部を自分たちで準備しなくてはならない。。。
と、そこへ4番目の義姉からの提案で、私のおきまりの細巻きと、義姉のおきまりの手作りロールパンと手作り濃厚チーズケーキを、交換しないか?ときた。
義姉のロールケーキとチーズケーキは、誰もがうらやむ絶品の品々。
私のド素人細巻きと交換できるなら、かなりありがたい。
でも、我が家はサブローと私と、7歳春子、4歳太郎の4人家族。
義姉の家では、義姉夫婦に加え、20代10代の子供たちやその婚約者で、合わせて10名。
というこで、結局今年も、作った細巻きは、やっぱり100個(17本x6)。
80個あげる予定が、遠慮したのか60個でいいという。
そこで、何に入れようか?
いつもなら大きなお皿や3号用の寿司桶に並べるのだけど…と思っていたら、サブローさんから名案!!
ちょうど1つ、あまりにも大き過ぎて我が家では一度も使われたことのないクリスマス柄の古いクッキー缶ある。この缶ごとプレゼントということに決定。
中にアルミホイルを敷いて細巻きを並べていく。
缶に寿司を入れるなんて、初めてで、なんだかわくわくする。
和風で素朴な細巻きが、なんだか豪華に見えてくる。
缶にちょうど縦横8列並んだので、64個は義姉の家へ。
残りは我が家用。
こうして、義姉の娘たちが交換にやってくる時間までには作り終え、義姉の娘たちがやって来て、いい香りのロールケーキとミニチーズケーキ2台をいただいたところで、さて今度は、クリスマスのミサの時間。
私はカトリックでもキリスト教徒でもないけれど、カトリックのサブローさんにくっついて、いつもミサには出掛けている。
クリスマスイブの夕方以降のミサからは、クリスマスのミサとみなされるため、いつもより正装して教会へ。
例年なら座るところがないほどにぎゅうぎゅう詰めになるミサだけど、今年は人はまばら。いつもは大勢の合唱団の歌声で響き渡るところも、今年は男性一人の歌声。マスクでソーシャルディスタンスを保ちながら、いつもよりかなり短時間のミサ。
帰宅してから、クリスマスイブの夕食作り。
なんだか忙しい…。
サブローさんと二人で、せっせせっせと料理して…こじんまりと家族4人で囲むクリスマスイブのディナー。(我が家はクリスマス当日ではなく、クリスマスイブがクリスマスディナーの日)
教会から帰ったままの服なので、いつもとは違う服で食べるせいか、いつもと同じ家族4人での食事なのに、なんだか少し違う雰囲気。
クリスマスイブの夜、子供たちが寝静まって、親せきなどから届いたクリスマスプレゼントや、私たちからのプレゼントをクリスマスツリーの下に並べる。
夜中には、サンタさんが置かれたクッキーを食べ、クリスマスの靴下(Christmas Stocking)にお菓子やプレゼントをこっそり入れ…トナカイが人参を食べる。
こうやって迎えた、翌日のクリスマス25日。
朝、子供たちはサンタが来たことに大興奮で大喜び。
朝食後、家族そろって一つ一つプレゼントを開封。
昼食後、サブローさんの両親の元を数か月ぶりに訪れ、プレゼントを渡し、マスクをしてソーシャルディスタンスを保ちつつ、一緒におやつを食べて、少しばかり話をして帰宅。
前日のクリスマスディナーの残りで夕食を終えた後は、今年ならではのサブローさんの両親・兄姉甥姪一同との、1時間ほどのズームミーティング。
そんな具合の2020年のクリスマス。
素朴でこじんまりとしているようでいて、いつもと違う分、印象に残るクリスマスとなった気がする。
なにより、家族が4人揃って食卓を囲めたこと。
これ以上にありがたいことなどないな…と、改めて思う。