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2020年5月15日

特別な野の花。Special Wild Flowers


先日、私が長時間のオンライン会議があって外出できなかった日、サブローさんが、春子と太郎を連れて、叔父さんの家に遊びに行ってきた。

叔父さんの家といっても、一人暮らしだった叔父さんは、数年前に他界し、今は主のいなくなった空き家をサブローさんの従兄が管理している。

その家は、広々とした畑の中に、ポツンと建っていて、家のすぐそばに、広大な畑と、草原が広がってる。私も大好きな場所。

その日は、家の中には入らず、普段の生活とは、空気も、も、感じるさえも大きく違う草原で、春子と太郎は、しっかりと走り回った。

そして、夕方、帰ってくるなり、春子と太郎が
おかあさん、おみやげ!
と、小さな両手にぎゅっと握りしめた、野草を差し出す。

叔父の家は、少し離れたところにあるため、手の中の野草は、すっかりしおれ、しかも落とさないように、力いっぱい握って持って帰ったので、曲がりくねって、花が何色なのか?そもそも、花がついているのかどうかさえも、よくわからない状態。。。。

でも、春子と太郎が、私のために、一生懸命摘んできてくれた、野草。

「ありがとう。うれしい!花瓶に生けるね」
と言って、早速、とびきり小さい5cm足らずの花瓶(?)を探し出して、壊さないように、おそるおそる水に生けて、みんなが見える食卓の上に置いておいた。

そして、それから数時間もたたない、その日の夕食の時…
ふと見ると、なんとまあ、あれだけ、くしゃくしゃで、ぐったりとしおれて、植物とも思えない状態になっていた野草が、どれも頭をもたげて、茎をピンと伸ばしどの花もしっかりと開いている…。

なんという生命力

春子も太郎は、あんなにくしゃくしゃになっていても、
これは花だ
お母さんへのおみやげの花だ
と、それだけを一心に思い、「お母さんは喜ぶだろうか?」などと、決して迷うことなく疑わず、握りしめて持って帰ってくれた。

その純粋さが、うれしい
その純粋さが、ありがたい

今日の写真は、そんな特別な、野の花