地下の階段を降りてすぐのところに、パソコンのカメラの視線があるため、サブローさんがオンラインミーティングやらなにやらやっている間は、基本的に地下に行けない日々。
地下の一部は、私の趣味の空間でもあり、必要な道具や材料一式が置いてある。
さらに親戚で集まるパーティー自体がないことと、時間もあまりないこともあって、最近カード作りも、手作りも、すっかりご無沙汰。
でも、詩やアートの課題を、春子と一緒にしていることで、「創作意欲」?はある程度満たされている。
とはいえ、地下の趣味の小物たちが、1階のテーブルの周りに集まってきた。。。
色鉛筆・クレヨン・はさみ・のりなどは、春子や太郎が日常的に使うので、いつもテーブル横の棚に置いてある。
そして、いつの間にやら、カッターナイフや、カッターナイフ用の下敷き、30センチのものさしなど、私しか使わない小物たちも、だんだんと地下から上がってきた。
あとは材料とその気さえあれば、何か作れる。。。。
そんな中、春子の理科の課題で、
1、オンラインで理科の動画を見る
2、動画を見て学んだことを書く
3、書いたことを読んで録音
4、提出
というのが毎週ある。
この課題がなかなか、準備期間が少なかったオンラインラーニングを物語るもので…。
先生は、一生懸命に、学習できそうな映像を探してくださったったのだと思う。
でも、やはり、「先生」の授業ではない。。。
これは誰がよい悪いではなく、、仕方のないこと。
理科の動画の内容には、、、、小1向けとは思えないこともたくさんある。
私が習ったのはいつだろう?中学?それとも高校?
でも、ここはアメリカ、そんな「範囲」にはとらわれる必要はないのかもしれない。
とはいえ、、、、なかなか難しいことがたくさん出て来る。
難しいことを、簡単な言葉で長々と書いてあるものの、正直言って、1度や2度繰り返してビデオを見たところで、6歳が「説明」を理解し、「学習」しているとは思えない。
ましてや、「学んだことをまとめて書く」…
うーん…。
確かに子供たちは退屈することなく、喜んで動画を見るだろうと思う。
現に、3歳の太郎も、何度見せてもとてもうれしそうに見ている。
楽しく軽快な音楽。
色鮮やかな画面。
次々に変わっていく画面。
でも、それらに気を取られて、肝心の部分の印象が…薄い。
これが図書館で借りてきた本だったら・・・。
全く同じ内容でも、きっと本好きの春子は繰り返し繰り返し読んで、好きなページは何度も眺めて、親である私たちも、本のページをめくりながら、春子の反応をうかがって、言葉を添えることだってできる。
でも、同じ要領で、動画を何度も一緒に見て、動画を途中で止めながら説明しても、どうにも反応が薄い。同じことをしているのに、何が違うんだろう。。。
音楽が流れたり、流れるように続いている動画を、途中で止めてしまうと、ただただつまらないものになるから?続け見てこそ楽しめるから?次の画像が気になって、説明に集中できないから?
ともかく、動画を5回続けてみても、課題の2番目「動画を見て学んだことを書く」が全く進まない…。
これは、、、、やはり「これが本だったら」を試してみない手はない!
とりあえず、課題の2番は、動画の文章を書き写して、終わらせ、それから試しに春子に言ってみた。
「これ、お母さんが、本にしてあげよっか?」
本好きの春子は目を輝かせて「うん!!」
ということで、小さな本づくりが始まった。
一緒に何度も見た(けど頭に入らなかった)理科の動画から、言葉だけをワードに書き写し、ついでに日本語にも翻訳。…ふふふ、日本語学習にも活用できて一石二鳥。
次にページを配分して印刷。
空間に絵を入れていく。
春子が好きそうな、鮮やかでかわいい絵がいいかな?
最後は、和綴じの「康煕(こうき)綴じ」で、綴ってできあがり。
ちょうど大人の手の大きさの、小さな本ができあがり。
1冊目は「Seed Germination / 発芽(はつが)」
2冊目は「The Parts of a Plant / 植物(しょくぶつ)のしくみ」
今、3冊目の「All the Colors of Rainbow (written by Allan Fowler) / にじの色(いろ)」を作っているところ。
これが・・・・・・また・・・・・・実のところ、もう…楽しくて。楽しくて…。
春子のために!
学習のために!
という「名目で」、、完全に私の趣味の世界と化しておりまして…
かなり、、、、、楽しんでおります。
小さな本づくり。
次の「課題」が、楽しみです。