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2020年11月5日

散歩とくしゃみ。Walking and Sneezing

頭上を飛んで行く鳥

温かい日が続いていて、先日の吹雪で積もった雪は、もうすっかりとけてしまった。
庭にはウサギがやってきて、空では、鳥が飛び交う。

先日、久しぶりに湖畔散歩した時には、たくさんの雁(Canada Geese)がいて、ガアガアガアガアと鳴きながら、頭上を飛んで行った。

春子と太郎と一緒に、立ち止まって空を見上げて、通り過ぎていく様子を眺めた。

どの雁も、傍の湖へと次々に着水し、またさらに賑やかにガアガアガアガアと鳴いていてた。

「いーっぱいいるね~。何羽いるんだろうね?」と言ったら、春子が数え始めた。

200羽まで数えたところで、ちょうど家へ帰る曲がり角に来た。
つまり、200羽以上がいたということ。

少し離れてもまだガアガアガアガアと賑やかな鳴き声が聞こえる。
賑やかだね~と散々言いながら家に向かった。

そして翌日。。。。

案の定…はくしょんはくしょんはくしょん

今度は、家の中が賑やかになってしまった。
私のくしゃみ。

はくしょんはくしょんはくしょ~ん!

今年はどうも、少し長めの散歩に出かけると、必ずと言っていいほどに翌日のアレルギー症状がとてもとてもひどい。
ティッシュひと箱を一日で消費するほどで、頭は、ぼーっとすると同時に、イライラして落ち着きもなくなり、集中力もなくなり、気持ちにゆとりもなくなり、何も手につかない状態になってしまう。
目と耳と鼻とのどと、体中がかゆく、特に顔の痒さと言ったら、もう大変。

はくしょんはくしょんはくしょん!

こんな状態が、今年の春の雪解け後から始まって、春、夏、秋とずっと、少し長く外の空気に触れるたびに、翌日はとんでもない状態となり続けてきた。
外の空気に触れなくても、雨の翌日と風の強い日の翌日は、同じくとんでもない状態となる。

アレルギーは今に始まったことではなく、日本にいる時から続いてきたことで、毎年のことではあるけれど、それにしても、今年は特にひどい。
花粉が多い年だったのか??

はくしょんはくしょんはくしょんはくしょん。
湖にいる鳥が200羽!と驚いていたけど、くしゃみの数も半端ではない。

今度、春子が暇な時に、私が30分間に何回くしゃみをするか、数えてもらおう。

まぁ、家の庭にある木も、我が家近辺に植えてある街路樹も、近くの広場に生えている草も、全部アレルゲンなので…無理もないとは言え…

今年は抗アレルギー薬も効かず、7年間続けている減感作療法の毎月の注射も全く効力を感じない…。
一日中くしゃみを連発して、翌日の午後辺りから自然におさまってくるのを待つしか術がない。

どうにかならないものだろうか…?と思いつつ、ふと気がついた。
雪は味方なのかもしれない。。。。

ミネソタに10年以上住んでおいて、そんなことに今更気づく。

そうか…雪は、味方だったのか…。

雪を楽しむ術を知った今も、正直、未だ雪を心から愛せず、雪を心待ちにはできない私にとっては、「雪が味方」という現実には、少々複雑な気分。。。

まるで、あの人とは意気投合できないと勝手に決めつけ、少し距離を置いていた相手が、実は、秘かに自分の味方になって陰で助けてくれているのに、はっと気づいた時のような心境。

ミネソタに住んでいると、10年住んでも、会話の切り口として今でも「ミネソタの冬はどう?好き?」という質問をよくされる。

いつもは「まぁ、そんなに悪くない。」と煮え切らない回答をして、なんだか自分に嘘をついているようでもあり、説得力も具体性もない答えで、そこから話が今一つ続かなかったけれど、今度から、少し雪に敬意を示しておこうか…

ミネソタに住むと決めたなら、「雪を待つ」という心境に、一度でいいからなってみるのも悪くない…。

今年は、を…待ってみようか…。

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