我が家にある古い本は、まるで枯れ葉のように、はらはらとページを落とし…
まるで枯れ葉のように、端から端から欠けていく。
生き生きと生きている本の命は、つないでいかなくては…!!
ということで、今回もまた、はらはらと落ちたページをつなぎとめてみた。
今回は、Tissue Paperを使ってお直し。
アメリカでTissue Paper(ティシュペーパー)というのは、包装用の薄葉紙を差し、日本でいうティッシュペーパーのことではない。
日本でいうティッシュペーパーは、アメリカでは一般的にKleenex(クリネックス)と呼ばれる。(Kleenexは商標だけれど、Kleenexのティシュではない場合も、ティシュペーパーのことは一般的に「Kleenex」と呼ばれる)
はらはらと落ちてしまったページをつなぎとめるのに、コピー用紙を使うと、分厚くなってしまう。分厚くなると本を閉じた時の仕上がりが、今一つ。
そこで…薄葉紙でつなぎとめる。
(薄葉紙よりは少し分厚いけれど、半紙でもいい)
貼るときは、大胆に、絵の上にバサッと。
消えてしまった絵は、糊が乾いてから丁寧に線をなぞって、色鉛筆などで自然な具合に色付け…。
かろうじて復活!!
古い本の味を生かしつつ、とにかくページが落ちてなくなってしまわないように…できた。
こんな具合の本が…あと数冊、順番待ちをしている。
できるだけセロテープは使用せず、紙には紙で対応することを目指している。
修復する箇所の数と、修復する場所、紙の状態、余白の広さなどによって、直し方を考え直す必要があり、どれもこれも同じやり方で対処できるわけではないのが難しくもあり、面白くもあり。
今の時代だからこそ、直るものは直す。
あまりにも古いものだから、あえて直す。
少しくらい手間暇をかけても、、、その手間が楽しみの一つでもあり、趣味の一つでもある。。
新しいピカピカは新鮮で確かに気持ちいい。
同時に、古いものは、手に馴染んで温かい。
目指すは、新しいものと、古い手入れの行き届いたものが、自然に、共存した空間。
我が家を見ると…目指さなくても、すでに実現しているかも?
いや、むしろ古いものの方が多い?かな?
(むしろ…古いもののお手入れが、ちょっと追いついてない?かも?)
ともかく、これからも、変わらず、新しいものを取り入れながら、古い物も大事に磨いていきたいなぁ。
古いものと新しいものが上手く共存している空間を大切にする暮らし方は、産まれ育った環境の影響かも?チーターさんの考え方や暮らし方に良く似ていることに気づきました。不思議なものですね。
返信削除今日、荷物がうまく届いた事を聞きました。ほっとしました、ら寒くなる前に届いて(^^)そちらはそろそろ氷点下になる夜もあるのですね。こちらもそろそろ木の葉が落ち始めました。チューリップの球根を植えました。
ヨッシーさん
返信削除生まれ育った環境…確かにそうかもしれません。
でも、子供の頃は古い家が嫌で、新しい近代的な家がとてもうらやましかったのを覚えています。
古い物い趣を感じる年齢になったってことかな??
いろいろ荷物の中に子供たちへのプレゼントが入っていて、とてもとても嬉しく大喜びしました。
いつも、本当にありがたいです!!!
日本もこれから寒くなってきますね。温かくしてお過ごしください。
古いものを大切にしすぎて身動きができない様な現実かなと思わないでもない昨今ですが先日誘われて古民家を改装の場での食事会。
返信削除我が屋と同じ造りの家が黒光に磨かれなんと姑さんの一軒半の大正時代の桐タンスその反対側に明治時代の大姑さんの真っ黒な箪笥と同じ物が置かれた部屋に通うされました壊れたところはあるもののこれも又きれいに磨かれ飾られている。
その合間で私たちはランチをいただきました。
食事のことはさておきもうその空間に感動してしまいました。
現代的な家もいいなー等と想像していた私の考えは吹っ飛びこれからもこの明治時代の家を大切に守っていくぞという決心がついた次第です。古い物の良さを見せつけられました。
アー楽しい良い1日となりました。
チーターさん
返信削除いいですね。私も是非とも一度、行ってみたいです。
アメリカには新しい家も多いですが、古い家もとてもたくさんありません。
古い家は、古いことの価値をとても大切にして、直して長く使います。
日本の古い家は、とても美しいということに、アメリカに来てからより感じるようになりました。
是非とも、明治時代の家を、磨きながら、直しながら、大切に守って行ってくださいね。
誇りの家です!