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2020年11月22日

まるで枯れ葉のように…。Just Like Dry Leaves

我が家にある古い本は、まるで枯れ葉のように、はらはらとページを落とし…
まるで枯れ葉のように、端から端から欠けていく。

でも古い本にある文字と、その文字の作り出すと、その文の作り出すお話は、今も生き生きと生きている

生き生きと生きている本の命は、つないでいかなくては…!!

ということで、今回もまた、はらはらと落ちたページをつなぎとめてみた。


今回は、Tissue Paperを使ってお直し。
アメリカでTissue Paper(ティシュペーパー)というのは、包装用の薄葉紙を差し、日本でいうティッシュペーパーのことではない。

日本でいうティッシュペーパーは、アメリカでは一般的にKleenex(クリネックス)と呼ばれる。(Kleenexは商標だけれど、Kleenexのティシュではない場合も、ティシュペーパーのことは一般的に「Kleenex」と呼ばれる)

はらはらと落ちてしまったページをつなぎとめるのに、コピー用紙を使うと、分厚くなってしまう。分厚くなると本を閉じた時の仕上がりが、今一つ。

そこで…薄葉紙でつなぎとめる。
(薄葉紙よりは少し分厚いけれど、半紙でもいい

貼るときは、大胆に、絵の上にバサッと。
消えてしまった絵は、糊が乾いてから丁寧に線をなぞって、色鉛筆などで自然な具合に色付け…。

かろうじて復活!!
古い本の味を生かしつつ、とにかくページが落ちてなくなってしまわないように…できた。

こんな具合の本が…あと数冊、順番待ちをしている。

できるだけセロテープは使用せず、紙には紙で対応することを目指している。

修復する箇所の数と、修復する場所、紙の状態、余白の広さなどによって、直し方を考え直す必要があり、どれもこれも同じやり方で対処できるわけではないのが難しくもあり、面白くもあり。

今の時代だからこそ、直るものは直す。
あまりにも古いものだから、あえて直す。

少しくらい手間暇をかけても、、、その手間が楽しみの一つでもあり、趣味の一つでもある。。

新しいピカピカは新鮮で確かに気持ちいい。
同時に、古いものは、手に馴染んで温かい。

目指すは、新しいものと、古い手入れの行き届いたものが、自然に、共存した空間

我が家を見ると…目指さなくても、すでに実現しているかも?
いや、むしろ古いものの方が多い?かな?
(むしろ…古いもののお手入れが、ちょっと追いついてない?かも?)

ともかく、これからも、変わらず、新しいものを取り入れながら、古い物も大事に磨いていきたいなぁ。