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2020年11月27日

正当な理由。A Good Reason


 昨日の感謝祭の夕食。

ミネソタに来てなんと初めての「自宅での感謝祭」の夕食。

手前から時計回りに、マッシュポテト・ズッキーニ・ケールサラダ・パン・七面鳥・マッシュポテトと七面鳥の上にはグレービーソース。真ん中の赤いのは、クランベリーソース。

パン以外は家庭での手作り(作ったのは、ほとんどがサブローさん

この食事の後は、デザートのパンプキンパイ。
これが思いのほかおいしかった!
甘ったるくなくて、さっぱりしている!
昨日の日記で、「飛びつくほどにおいしいパイではない」というのは、早速取り消します…。

ともかくも、こうやって、元気に家族で感謝祭を楽しむことができ、本当に感謝感謝

ところで…今回の感謝祭。
果たして…行政命令を、どれだけの人が守って過ごしたのだろうか…。
そして、これから12月18日までの間、どれだけの人が、守って過ごすのだろうか。

というのが…
近頃つい、感じてしまうこと。

それは、コロナに対する意識の違いから生じる、妙な空気

人は、それぞれ考え方、捉え方が違って当然なので、意識の違いを感じるだけなら、大して気にならないのだけど、この、コロナに関してになると…なぜか感じる…妙な空気。

そして、「今は特に室内では集まることを避けたいという気持ち」それ以前に「行政命令には従うという気持ち」に対して、なぜか肩身が狭い思いを抱いてしまう空気。。。なぜか、負け犬というレッテルを貼られるような感覚。

マスクをせず、室内で集まって楽しくやろうよ、という空気が、あちらこちらに渦巻いていて、意に反して飲み込まれそうになり、どういうわけか「正当な言い訳」がないと負けそうな、妙な空気。。。。

行政命令が出ているのに、なぜかそれは言い訳にできないという空気があり、もっと「個人的な理由」がないと負けそうな、妙な空気

この感覚…何かに似ている。
と思って考えていたら思い出した。

2018年に日本に帰省した際に遭った西日本豪雨(平成30年7月豪雨。。。

実家で過ごしたあの夜の、異常な雨音。
今までの人生で、感じたことのない恐怖。
聞こえてきた避難指示のアナウンス。

生まれて初めて、本気で、避難について考えたあの夜。
それでも避難しなかった自分自身と家族。

家族全員無事だったけれど…避難しなかったという事実。

裏山が崩れたら、どの部屋が一番危険か。
そんなことを本気で考えながら眠れなかったあの夜。

そんな中であっても、なぜか考えた「避難することへの正当な言い訳」と「避難しないことへ正当な言い訳」…。

一体誰に対しての言い訳なのか…と問われても分からない。

危険を感じて逃げることに、なぜ言い訳がいるのか?言い訳する暇なんてあるのか?
と思うけれど…。

大きな大きな被害が出たあの豪雨の後で、「正常性バイアス」という言葉が取り上げられて、避難指示が出てもすぐに避難しない人間の心理について説明されていたのを思い出した。
…このコロナ禍でも、もしかして「正常性バイアス」がかなり大勢の人に働いている???

心理学の専門家でもなんでもないけれど、似ている気がする。

そして、その「正常性バイアス」(?)で作り上げられた空気は、なぜか堂々としているように見えて、大きく渦巻き、本気で逃げたい人が、逃げにくくなるような妙な空気を作り出している?

なんなんだこの心理状態は…。
なんなんだこの妙な空気は…。

ともかく…みんな違ってて当たり前。

負け犬と言うレッテルなんて自分から貼ってやる!危機を感じて逃げることが何が悪い!と堂々と開き直ればんだけど…なにぶんにも小心者。。。

毅然とした態度で自分の意見を述べて(しかも英語で…)、相手(アメリカ人の親戚および知人)を説得する自信が非常に乏しい私は、自身の意に反して、相手の空気に飲み込まれそうになった時のために、そして身近な相手との関係をできるだけ良好に保つために…あえて「正当な言い訳」を何かしら用意しておいて、そそくさと逃げようと思う。。。

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