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2019年11月2日

一羽、二羽、三羽…One, two, three birds


10月23日撮影
湖畔散歩・・・・気持ちいいけど、なんと言っても寒い。
最近、太郎は、私が湖に向かって歩き始めると抵抗するようになりました。
夏場は「みずーみいく(湖、行く)」と言って困らせた太郎も、どうやら寒くて行きたくなくなったらしい…。

ここのところ、湖畔散歩はお預けです。

写真は、10月23日に撮影したもの。

写っている鳥は、カナダガン(Canada Goose:カナダグース)
Gooseは雁です。(「雁」の読み方は、「かり」または「がん」どちらでもいいようです)
Goose(グース)は単数形。
Geese(ギース)は複数形。

車に乗っていると、今もたくさん雁の群れを見ます。

英語も、複数形が単純に「 s」をつければいいものばかりではなく、このGooseとGeeseのように、ただもう、暗記するしかないものも、たくさんあります。
(☆すみません!単数形と複数形の表示が逆になっていたので、11月5日に訂正しました☆)

この夏は、湖に細菌が繁殖し過ぎたため、湖畔のビーチが閉鎖になったのですが、その際にニュース記事を読んでいて「bacterium」という単語が頻繁に出てきました。

バクテリア(つまり、細菌)の一種だと勝手に思い込んで読んでいたのですが、念のため辞書を引いて、(アメリカに10年も住んでおきながら、恥ずかしながら)初めて知った事実は、「bacterium」は「bacteria」の単数形だということ…!

日本語でも「細菌」のことを、「バクテリア」と言ったりしますが、それってbacteriumの複数形だったのですね。まぁ、考えてみれば、細菌が単体で存在することは普通ではありえない…ってことでしょうが…。
やはり、小説でも、ニュースでも、何でもいいから「英文を読む」ことは大切だと思った次第です。

さて、英語も複数形はいろいろ大変?ですが、日本語も負けてはいませんね。

日本語の習得で大変なことの一つが、数の後ろにつける、「個」「羽」「本」などの「助数詞」

散歩中に鳥がたくさんいると、「何羽いるか、数えてみようか?」とわざと持ち掛け「一羽、二羽、三羽、四羽……」と声に出して数えてみます。春子も太郎も、私の真似をして、言い間違えながらも一緒に数え始めます。

一羽、二羽、三羽の場合は、数字がいち、に、さん、よんと進んでいくので、そんなにやっかいではありません。「羽」の部分も、ひとまず「わ」と言っておけば済みます。

でも、木を一本、二本、三本と数えるときは、少しやっかいです。
いっぽん、にほん、さんぼん、よんほん、ごほん…
最初から、「いちほん」とは言わないのです。
しかも、「本」の部分も、「ぽん」「ほん」「ぼん」と、いろいろ出てきます。

さらに、人を一人、二人、三人と数えるときには…
ひとり、ふたり、さんにん、よにん…
「いちにん」「ににん」と普通は言わず、「ひとり」「ふたり」というので、ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつと同様に進んでいくかと思いきや、「さんにん」となる。。。
「人」の部分も、「り」と「にん」が登場。

これは、日本語を耳からより多く聞いて、間違えても本人がどんどん使っていかないと、身につかないものだとは思うし、アメリカ在住なのだから、間違えて当然、神経質になる必要はない、と思うものの…、春子(6歳)が、「あそこに人が二個いるよ」と言ったりすると、「本当だ、人が二人いるね」だけさらっと言って済ませばいいものを、「本当だ、二人いるね。”ふたり”ね、二個じゃないよ、二人だよ」と面倒くさい親になっては後で反省。。。

そんな私も、正しい数え方を知らないものが、たーくさんあるし、知っていても、普段正しく使ってないものもたくさんあるので、実のところは大きな顔はできません。

それでもやはり、一般的によく知られたものは、身に着けてもらいたいなーと思わずにはいられません。
いやいや、欲は出しません。せめて、人の数え方だけでも、正しくできるようになって欲しいなー。。。。
あー、でも、一匹、二匹と数えないだけ、ましなのかな?

やはり、神経質になってはいけませんね。
今後、春子と太郎が、たとえ人を「一匹、二匹」と数えることがあったとしても、できるだけ、さらりと、行こうと思います。

言葉は文化。いろいろ物によって数え方を変えるというのは、日本語という言葉の面白みでもあるので、いつかその面白みに気づいてくれるまで、気長に行こうと思います。
(いつか面白みに気づいてくれるのだろうか?)

そういえば、ずっと前にこんなものを作ったりしましたね。
エレベーターのボタン。Elevator Buttons
数字が取れて壊れてしまったけれど、もう少しエレベーターのボタンっぽく見えるように改良して、もう一度作ろうかな?
やはり、楽しく遊んで身に着けるのが一番。
大切なことを思い出しました。「春子と太郎の日本語教育」のページを、自分でもう一度読み返します…。
そして、エレベーターボタンの新作ができたら、また日記の載せます!


さて、鳥を見て日本語の数の数え方についてあれこれ考えた日に手に取るのは、やっぱりこちらの絵本。

「かぞえてみよう」(安野 光雅 作・絵 / 講談社)

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4 件のコメント:

  1. チーター11/03/2019

    日本語がこんなに複雑で難しいことに初めて気付かされました。
    子供に理解させることがどんなに根気のいるむづかしいことかを実感しました。
    春子ちゃんが人が四個いると表現した時にはアッと声が出ましたが でも自然ですよね。
    6年生ぐらいになると暮らす国の言葉になじみ日本語からとうのくというのがわかるような気がしました。お母さんの努力次第で子供は変わるというのは本当だったんだね。
    優しい気持ちで気長に前進してください。

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  2. チーターさん
    子供には理屈を言って聞かせるよりも、繰り返し目や耳に触れさせる方が、効果があることを日々実感しています。だから、私が、いくら小言のようにダメ出ししようとも、効果はないのです。むしろ、本人は間違いを怒られたような気分になって、自信を失い全くの逆効果。それを知りつつやってしまうので、大反省なのですが、、、。とにかく、読み聞かせと、普段の「楽しい」会話が、大切ってことですね。頑張りまーす。

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  3. 随分とお寒そう。シアトルは黒潮のおかげで、緯度は高くても気温はそう下がりません。
    ところで、雁さんの単数と複数が逆さまですw。
    Gooseが単数、Geeseが複数。
    ついでにGooseはメスでGanderがオス。だからMother Goose。
    ”What's good for the goose is good for the gander"ということわざがあります。
    (一方にとって良いことは、もう一方にとっても良い)>

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    1. モリヒロ師匠!ありがとうございます!
      完全に逆になっていましたね。あまりの完全さに自分でも驚きました(笑)これだけ何度も書きながら気づかないとは、かなり重症です(汗)これからも、どんどんご指摘くださいね。頼りにしておリます。しかも、オスがganderとは!勉強になりました。今後とも、よろしくお願いいたします!

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