カエル探し。Frog

さて…この写真の中に、カエルがいます。

どこにいるかわかるかな？？？

そう、写真の中央に、地面とよく似た色のカエルがいます。

フォートスネリング州立公園の、木々の間にある遊歩道で見つけたカエル。

地面は、前日の雨のせいか、かなりベトベトとしている。

よーく見たら、あっちにもこっちにもいて、ぴょんっと跳ねてくれないと気が付かないくらいに地面の色そっくりで、その上とても小さい。

さっそく、サブローさん、一匹つかまえて手の上に乗せてみた。

とっても小さな小さなカエル。

なんというカエルかな？

カエルの赤ちゃん？

いや、カエルの赤ちゃんは、オタマジャクシだから、これはカエルの若者？

そもそも、カエルって、オタマジャクシからカエルに姿を変えた後も、体がもっともっと大きくなるの？かな？

あれあれ？

身近だと思っていたカエルのことを、よく知らない。。。

私の日本の実家の周囲は田んぼがたくさんあって、家の前ももちろん田んぼ。

田植えで田んぼに水が入ると、ケロケロケロケロがカエルがとても賑やかに鳴き始める。

そして時折、ウシガエルの低い声が、ウモーウモーと響き渡る……。

田んぼの傍に住んだことのない友達が、夏場に我が家に来ると、まずカエルの声に驚く。

電話で話していてもどうやら聞こえるらしく、「ちょっと、後ろでカエル鳴いてる？」って言われる。

ただ、田んぼの傍に住んでいると、カエルの声は風景の一部であり、あまりにも日常過ぎて、もはやカエルが鳴いていることさえも気がつかない…気になったことすらない。

耳には入っているはずなのに、あえて意識しないと聞こえない…というわけ。

あえて意識しないと、聞こえないし、たとえ聞こえても気にならない。

それは実家を離れた今も同じで、帰省時にも、カエルがいくら鳴いていようとも、やはり気になったことは一度もない。

一方、春子は「カエルの声が賑やかで眠れない」と言うし、太郎は「あの音はなあに？」としきりに訪ねるし、サブローさんは、あまりにも賑やかなカエルの声を、いつもとても面白がっている。

庭にアマガエルがぴょんぴょんと跳ねていることは日常だし、子供の頃には、虫取り網で、よくオタマジャクシをすくっていたっけ？

我が家周辺には、結構大きなオタマジャクシがいて、その白いお腹の様子がなんとも気持ち悪かった。

ともかく、そんな、「カエルがとても身近な環境」に育ったにも関わらず…カエルのことをよく知らない。。。

どうして知らないのだろうか？

あまりにも身近なものには、興味って湧きにくいのかな？

……いや、あまりにも自然にそこにあり過ぎて、気づかない…ということかな？

とはいえ、いろいろ気づきながら過ごしている人もちゃんといる。。。

この小さなカエルのように、とても小さく、周りの色に同化していようも、まずは存在に気づいて、その面白さや奥深さを発見しながら過ごせたら、きっと昨日と変わらない日常が、また違って楽しく、面白く、さらに深く充実するに違いない。

見えていても見えてないものを、意識して見る。見ようとする。

聞こえていても聞こえてないものを、意識して聞く。聞こうとする。

それだけで、きっとたくさんの発見があって、世界が違ってみえるはず。

そのためには…まずは心にゆとりのある日々を送ることかな？

イライラしていては、いろなんことを見逃して聞き逃してしまう。

いつもとなんら変わらないように見える日常の中で、いろいろな気づきを得ながら過ごせる人でありたいと思う。

カエルを見て、こんなことを考えさせられるとは思ってもみなかった…

小さなカエルとの出会いに、感謝。

フォートスネリングの歴史について詳しくはこちら（外部リンク：Minnesota Historical Society）

フォートスネリング州立公園の利用法・地図等についてはこちら（外部リンク：Minnesota Department of Natural Resources）

Tacoの日記「ミネソタの楽しみ方」