幼稚園の頃に読んでもらった「ないたあかおに」(浜田 廣介 文)のお話。
大好きなお話だけれど、童話にしては切ない結末。
お話も映画も、ハッピーエンドの多いアメリカで育ったサブローさんは、「日本のいい映画やいい話というのは、どうしていつも切なく悲しい結末なのか?」と常々言っているけれど…確かに…。なんと物悲しい結末なのだろう??
でも大人になっても心に残っているお話なので、春子にも読んでやりたくて、絵本を作ることにした。
少し前、まだ現地校が夏休みに入る前のことだけど、春子と太郎と一緒に、「ないたあかおに」の手作り絵本を作ってみた。
文は私がパソコンで印刷して、空白には春子と太郎と私が一緒に作った貼り絵で、挿絵にした。
子供たちと一緒に絵本を作り終えた後、一つだけ青鬼が余っていた。
友達思いの、心の優しい青鬼。
太郎は、この青鬼と、ときどき遊んでいる。
ところで、もうすぐ4歳になる太郎は、まだまだ色の名前を覚えない。
色の認識はあるものの、英語でも日本語でも、色の名前を言わない。
オレンジと、白と黒は、覚えたようだけど、他の色は…????
自分で、呼び方が定着してしまったことが、原因かもしれない。。。
ジョーンディアトラクターの色=みどり色
バナナの色=黄色
消防車の色=赤色
ミネソタバイクングスの色=紫色
海の色=青色
ちなみに好きなのは、「海の色」ということで、青色らしい。
サブローさんも、私も、春子も、太郎も、好きな色は青なので、家族そろって青好きの家族ということになる。
青色。
青色は、海の色。
考えて見れば、「海の色」って、素敵な色の呼び方。。。。
しかも、日本人にとってはとても身近な「海」。
しかも、ミネソタにはない「海」
「海」を使って、色を呼んでくれるなんて、、、、今更ながら感慨深い。
色の名前を覚えて欲しい、というのは、幼い子供を持つ親の気持ちであることに変わりないけれど、いつしか青色を、青色とだけ呼ぶようになってしまうのが、ちょっと寂しい気もしてきた。。。
太郎は、いつまで青色を「海の色」と呼んでくれるだろうか?
青色と呼ぶようになっても、心の中で「海の色」とつぶやいてくれるだろうか?
青色。
青色は、海の色。
来年は、日本の青い海が見えるだろうか?
下のリンクをクリックすると、Amazon商品詳細ページが開きます。