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2013年8月16日

6月のいろいろ4/6-可逆性脳血管攣縮症候群-about June 4/6-Reversible Cerebral Vasoconstriction Syndrome

今日も、6月のいろいろが続きます。

ICUに入院して、いろいろな検査の結果は、脳の血管がところどころ狭くなっていて、ちょっとだけ出血が見られるものの、それ以外は全て正常

つまり、髄液もきれいで感染症の疑いはなし、また脳動脈瘤ではない、ということがわかり、緊急を要する最大の心配からは遠ざかることができました。

その後、Neurosurgeon(脳神経外科医)が何人かやってきては、神経系に異常がないかどうかを確認する?テスト?を何度か繰り返し、それも「異常なし」。

全ての結果が出揃ってしばらくして、今度は Neurologist(神経科医)がやって来ました。

そして、今回の一連の症状はどうやら Reversible Cerebral Vasoconstriction Syndromeというものらしい、という説明を受けました。

日本語では「可逆性脳血管攣縮症候群」(かぎゃくせいのうけっかんれんしゅくしょうこうぐん)。

Reversible=可逆性(つまり、元に戻るということ)
Cerebral=脳血管の
Vasoconstriction=攣縮(れんしゅく)(痙攣性の収縮)
Syndrome=症候群


比較的新しく見つかった?報告された?症候群で、まだ分からないことも多いのだそうで、詳しいしくみは明らかになってはいないのだけれど、「高齢出産後に症例が多い」・・・とのこと。

なんでも、症状が出てから、2週間~3カ月の間に、自然治癒して症状がなくなるのが特徴。(可逆性)

そして、この説明を受けたのち、次々とNeurosurgeon(脳神経外科医)がやって来て、
「検査の結果、私たちの出番はないことがわかりました。なので、これにて外科チームは解散します」
と言うではないですか・・。
この時初めて、検査結果によっては脳神経手術の可能性があったということに気づいた私。。。
検査を進めている間に、脳神経の手術チームが組まれていて、待機していたようです。

ああ、重大なことにならなくって、本当によかった。

ほんのちょっとの出血も、ほーんのちょっとなので?日にちと共に、自然に消えてなくなるんだそうな。そういうもんなのか・・・。

検査について、お医者さんや看護師さんや検査技師の人達とのやり取りは、全て英語。
でも、本当に本当に、わかりやすく噛み砕いて丁寧に話してくれるので、何も不自由をすることはなかったし、決して患者を不安がらせるような表現や表情はしないので、私は安心してむしろ「快適に」過ごしておりました。

が、横で聞いている夫や夫の家族は、その表現や表情の裏に隠れる「深刻な可能性」を読みとっていたようで、、、、 さぞかし心配で神経すり減らしたことと思います。

心配かけてしまってごめんなさい。
心配してくれてありがとう。

大掛かりな検査結果が「自然治癒」。。。
この結果にも感謝しなくてはね。

元気に過ごせることは本当にありがたいことです。

それにしても、とんでもない「高齢出産」のおまけでした。

今日の写真は、これまた気がついたらこんなに大きくなっていた庭のぶどう
熟れるのが楽しみです。

10 件のコメント:

  1. Kattun8/16/2013

    産後のたいへんな様子を読みました。痛みもそうですが,旦那様はじめ,周りの人の心配も相当なものだったでしょうね。
    状態もよくなり,本当によかったですね。
    体調面によく気をつけて,子育てを楽しんでくださいね。

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    1. Kattunさん。
      ありがとうございます。
      本当に今回は、申し訳ないほどに周りの人に心配をかけてしまいました。
      これから、体調に気をつけて楽しく子育てしていくことも恩返しの一つだと思っています。

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  2. チーター8/16/2013

    今は元気になり、あった症状も自然治癒ということで一安心しましたがもう2回どういうことが起きるのか読み進むのが怖い心境です。
    もうこれ以上すごいことは起きていませんように。

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    1. チーターさん。
      毎日読んでくれてありがとうございます。
      こうやって、日記を書くことができている、という時点で、現在はとっても元気だ、ということです。
      6回シリーズの残りも、安心して読んでくださいね。

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  3. 匿名8/17/2013

    ご本人も含めて、皆様ずい分ご心配なさったことでしょう。お産は本当に命がけなのです。軽くすんだようでなにより。大家族が近くにいるゴリヤクは大!どうぞご自愛のほど。シアトルより。

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    1. シアトルの匿名さん。
      ありがとうございます。
      一つの命を授かるということは、本当に命がけのことですね。
      今回は、近くにいる大家族のありがたさを、身にしみて感じました。
      そして、こうやって再び日記を書くことができて私自身も嬉しいです。
      シアトルの夏はどんな感じでしょう?
      匿名さんも、お身体に気をつけて、夏をお過ごしくださいね。

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  4. 久しぶりにのぞいてみたら・・・

    とても大変な思いをされていたのですね。
    大事には至らなくて、本当に良かった!
    温かく手を差し伸べてくださった、ご主人のご家族の皆様の存在が、
    ありがたいですね。

    どうぞお大事になさってください。

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    1. Sakuraさん。
      ありがとうございます。
      この度は夫の家族の温かさ、やさしさを心から実感しました。
      本当にありがたいことです。
      今回、事後報告になってしまったけれど、こうやってコメントでお見舞いの言葉を下さる方いるということがまた、ありがたく、嬉しいです。

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  5. 初めまして。ひどい頭痛が前から続いていて片頭痛や良位正めまいなどの診断を受けていたのですが、実は日常生活がままならないほどひどく、今年やっと可逆性脳血管攣縮症候群という診断を受けました。もうそろそろ3カ月になりますがまだ治りません。TACOさんはその後頭痛は治まりましたか?

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    1. puyohimeさん。
      返信が大変遅くなりましてごめんなさい。ここ2週間、インターネットの接続が悪い状態が続いていて何もできませんでした。
      ところで、私は、現在は頭痛はなく、現在のところ再発もしておりません。
      puyohimeさんは、すでに3か月が経過しているとのこと。。。その後、頭痛はいかがですか?あの頭痛は、言葉では表せない苦しさですよね。私は処方された薬でかなりコントロールできましたが、診断がなかなか出なかったpuyohimeさんの場合は、正しいお薬の処方もなかったと想像すると、それはそれは大変な毎日だったことでしょう。どうか現在は、せめて痛みが少しでも和らいで過ごせていますよう、祈っています。
      そして、早くこの症候群の詳しい原因や様々な因果関係が明らかになってくれますように。。。。
      どうか、お大事になさってください。

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