6月10日夜。
・・・・案の定、またもや「雷鳴様頭痛」発生。
あまりの痛さに生後2週間の子供をあやすどころではなく、夫にしがみついたまま、あまりの痛さに涙がぽろぽろぽろぽろ。。。
病院で頭痛の時に飲むように言われた強ーい頭痛薬(percocet)を飲んでも、降圧剤を飲んでも今回はさっぱり効果なし。
で、この度はもう迷わずすぐにER(救急治療室)へ直行。
今回も長ーーーく待たされて、きっと帰宅は翌朝になると踏んで、近くに住む看護婦をしている義姉に家に来てもらって、生後2週間の娘をみていてもらおうと電話をかけるもつかまらず、またもや子供も一緒にERへ。。。。
案の定、今回も受け付けしてから待たされる待たされる。。。
待っている間、子供がぐずり始めても、頭が痛過ぎて抱き上げることもできず、子供のことは夫に託して約1時間経過。。。
やっと名前を呼ばれて車いすで個室へ。
もちろんそれからも待つこと長い長い。
血液検査・尿検査等の結果が出るまでは、ただただ待つばかり。
その間、向かいのお手洗いへ走って、激しく嘔吐。。
もう、頭が痛すぎる。
待ってられなーーーーーーい!と叫びたいけどそんな余力はもうなし。
何度かお医者さんの問診を受け、持っていた強ーい痛み止め(Percocet)よりも、さらに強ーい痛み止めをもらって、少し痛みが弱くなってきた。。。
そして、念のためにーということで、頭部のMRIを受けた結果、どうやら、ほんのちょっと、本当にほんのちょっとだけ脳内に出血が見られるとのこと。
お医者さんも看護師さんも、患者である私に精神的ストレスがかからないように、注意深く言葉を選んで話してくれるので、私は、
「あらまぁ・・・」
と、他人事のように聞いていて、全く焦ることはありませんでした。 (しかも全部英語だし・・)
でも、横で聞いていた夫はさぞかし心配だったろうと思います。
MRIの結果が出てからは、急に病院スタッフの動きが早くなった!
まず「今日は家には帰れません」ということを宣言され、ER(Emergency Room、救急治療室)から、なんと急遽ICU(=Intensive Care Unit、集中治療室)へ移されることに。
・・・・それからはもう翌朝まで、検査、検査、検査。。。
頭部CT
angiography(血管造影)
lumbar puncture(髄液穿刺)
アメリカの病院でいつも感じるのは、「患者の苦痛をできるだけ和らげること」が大きな目標の一つとされているのか、 痛みや吐き気に関しては本当にきめ細やかに、あれやこれやと対策をとってもらえるのがとてもありがたい。
そして、医者と看護師、スタッフの全員が、とてもわかりやすく、初めて聞く医療用語でも噛み砕いてきちんと目をみて時間を割いて説明してくれる。
それも、患者を決して不安に陥れないように、やわらかい表情で語ってくれるので、自然に安心していられるのが不思議。
さらに、それぞれの検査で、専属看護師さんが付き添ってくれて、ちゃんと自己紹介してくれて、耳元で経過をこと細かく説明してくれる。
気分はどうか?
痛みはどうか?
吐き気はないか?
大丈夫か?
不安はないか?
と本当に本当に丁寧に対応してくれて、ちょっと感激。。。
さすがアメリカ!と思ったのは、 lumbar puncture(髄液穿刺)の処置室に入ると、静かにロックミュージックがBGMで流れていたこと。
みんなノリノリで?笑顔で準備してました。
音楽と笑顔には、人を落ち着かせ、安心させる力がいっぱい。
このように、常に「快適」な状態で検査に臨むことができ、スタッフ全員のプロ意識が高いのも強く感じられ、もう全部お任せして安心しきっていて、実際、かなりリラックスして過ごしました。
そして、検査が終了して、「ただいまー」と明るくICUの部屋に戻り、徹夜で待っていてくれた夫の目を見た途端、もしかして大変な状況?と初めて自覚。
夫は決して取り乱したりしないけれど、その目の奥に、出会ってから今までに、見たことのないような心配と不安と疲れの色があふれておりました。。。
当然と言えば当然。。
ああ、心配かけてごめん!
そう言えば、Lumbar Punctureを受ける部屋に向かう途中、角を曲がると、なんと夫の両親が!
私の緊急事態を聞いて、駆け付けてくれたのでした。。。
そんな義父母に「また後で~」と移動するベットの上で気楽に笑顔で手を振った私。
新生児を抱えて、夫が不安を一人で抱えて、一人きりで待たなくてよくて、よかった・・・と今になって思います。
ありがとう、お義父さん、お義母さん。
そして、気になる検査結果。
なんと全て「正常」だったのでした。
今日の写真は、病院でそうこうしている間にたくさん咲いていた、我が家の敷地の角にあるお気に入りの可憐な白いあじさい。