車を指示通り二区画ほど離れた場所に停めて、 玄関ではなく、勝手口から靴を脱いでお邪魔する。
家族の人とありきたりな挨拶をして、うながされてすぐに地下へ。
地下といっても、きれいな絨毯が敷かれ、天井も壁も普通の部屋と何ら変わりのない部屋。
大画面のテレビ・ソファー・ミニキッチンまである。
地下へ降りる階段の角を曲がると、急にざわざわとして人の声が聞こえ始めた。
地下室に降りて見渡すと、そこにはすでに30人以上の人が、わいわいと話をしている。
友人のご両親・兄姉をはじめ、知っている人もいれば、知らない人も。
しばらくして、友人のお兄さんが大声を張り上げた。
みんな一瞬にして、静まり返る。
「あと10分!」
それを聞いて、みんなほっとした表情でまたわいわいと話を再開。
それからしばらくして、また友人お兄さんが階段を駆け下りてきた。
「今、駐車場に車を止めている。もうこれから先、話はしないように」
みんな息をひそめ、階段の裾を見つめる。
中にはカメラを構える人も。
そんな中、誰かが階段をゆっくりと降りてくる気配が。
そして、ついに地下室に誰かが降り立った!
夫の友人だ!
そこで一斉にカメラのフラッシュがたかれ、
一斉に
「Happy Birthday!!!!」
本人は、目を丸くして驚きながらも、笑いが止まりません。
続いて、全ての事情を知っていた本人の奥さんが降りて来て、二人の子供と共に、家族で記念撮影。
それから延々と、わいわいわいわい夜中までパーティーは続いたのでした。
そう、昨夜は夫の友人の40歳の誕生日をお祝するサップライズパーティーでした。
本人は全く知らず、大成功。
アメリカでは、30歳・40歳・50歳という区切りの誕生日は特別な誕生日として、大きくお祝することが多いようです。
写真は今回友人に贈った手作りカードです。