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2020年8月12日

逃げ水。Mirage

夏の風物詩。

逃げ水

ミネソタでも、もちろん見える。

ドライブ中に「あ、見て見て、逃げ水!逃げ水!」と騒ぐも…
サブローさんはともかく、春子も太郎さえも、なぜか反応が薄い

子供の頃、夏休みに親戚の家に行くときに、いつも見つけるのが楽しみだった逃げ水。
近くに行くと消えてしまって、と思ったらまた前方に現れて、とても不思議で面白くって、退屈な車の中での楽しみの一つだったのだけどなぁ。。。。
「逃げ水」
日本語では、他に「地鏡」と呼ぶ人もいるらしい。
私は「逃げ水」と言って育ったけれど、呼び方は地方によるのかな?

さて、「逃げ水」って、英語で何かな??
と、辞書を引くと、「a  road mirage」と書いてある…。

そこで、サブローさんに、「逃げ水は英語で何?」と聞いてみた。

サブローさんの反応は、とても薄い。。。
「……。」
返事がない。且つ、全身から興味をそそられないという気配が出ている…。

そしてしばらくして
逃げ水に該当する英語はない
という。。。

私「辞書には、road mirageって書いてあるけど、この言葉使う?」
この問いに対するサブローさんの回答は、
road mirageという言葉は、逃げ水のことを、一番適切に言い当てた言葉には違いない

なんなんだ、この回答は。。。

私「road mirageって言葉が、一般的かどうかが知りたいんだけど?」
サブロー「road mirageでいいんじゃない?

さっきから、何なんだ…一体。

それでもさらにしつこく問答して出た結論。

英語の「mirage」=日本語の「蜃気楼」

日本語の「逃げ水」は「蜃気楼」の一種であるにも関わらず、通常、車を運転していて道路に見えた場合には「あ!蜃気楼だ!」とは言わない。(あくまでも私の場合)
通常は、「逃げ水だ!」と言う。

それは、つまりは、砂漠などでは「蜃気楼」と言う方がしっくりくるけれど、道路で使うとなんだか大げさに聞こえる…ということかな。
「蜃気楼」という言葉の持つ神秘的なイメージと、「逃げ水」という言葉の持つ庶民的なイメージとが一致しない…という感じ。

でも、英語では、”庶民的なイメージも含んだ日本語の「逃げ水」”という言葉にぴったり合う言葉が存在しないので、現象自体は蜃気楼に変わりないのだから「道路の蜃気楼」ってことで、「road mirage」って呼べばいいんじゃない?ということ。


やっと納得。

さらに私は、
じゃあ「浮島現象」の英語は?
じゃあ「不知火」の英語は?
と…本当ならサブローさんに確かめたいところだけれど、きっと「全部mirageでいいんじゃない?」と返事が返ってきそうな気がするので…今日はもう質問はやめることにする…。

「逃げ水」
「地鏡」
「浮島現象」
「不知火」
「蜃気楼」

これ全部「mirage」でいいんじゃない?の中身。
…だから日本語って好きなんだよなぁ…と思う瞬間。

2 件のコメント:

  1. ヨッシー8/12/2020

    この暑さの中で、逃げ水はしっかり見えてますよ(^^)本当に不思議ですよね。今日は夕方、凄い雷が鳴り、激しい夕立でした。夏って感じです。
    逃げ水から日本語の素晴らしさ、奥深さを感じました。その日本語で、悩んでいる中学生がいます。夏休みの宿題で短歌を詠んで行かなくてはいけないのです。いくつも作っていますが、自分で納得いくものができないようです。日本語って面白いなあと、側で見ていてかんじます。

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  2. ヨッシーさん
    夏ですねー。こちらも「激しい雷を伴う、暴風雨」が頻繁に来ていて、地下に避難したりしております。
    さて、中学生の短歌の宿題。いいですねぇ。私は、春子の詩の課題がなくなっていら、詩的なことを考えることがなくなってしまいました。やはり、現代の世の中では、宿題や課題として与えられなければ、短歌を詠んだり、詩を詠んだり…できないものですね。ぜひ、これだ!と思う歌が、詠めるといいですね。

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