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2020年8月28日

呪文?あすくれぴあすいんかるなあた。Asclepias Incarnata

「あすくれぴあすいんかるなあた」

不思議な花との出会い。

黄色とピンクが、幾何学的な模様を作っていて、おもしろい。

気品があるような、、、少し毒々しいような…

異国風のお城に住むお姫様、と言われれば、そういう風にも見える…
魔女が化けた若い娘、と言われれば、そういう風にも見える…
お城の気高い大奥、と言われれば、そういう風にも見える…
よく働く町娘、と言われれば、そういう風にもみえる…

あすくれぴあすいんかるなあた
なんだか不思議な花

見つけたのは、キャンプに行ったレイク・シェテック州立公園( Lake Shetek State Park)

湖のすぐそばで、湖を眺めているかのように咲いていた花。
家に帰ってから調べてみると…Swamp Milkweedらしい。
つまりミルクウィードの一種。

ミルクウィードといえば、モナークバタフライ(Monarch Butterfly:オオカバマダラ)が卵を産み付ける葉っぱで、生まれたあおむし(幼虫)は、ミルクウィードの葉っぱを食べて成長する。

近所の庭や近くの公園にもたくさん植えてあるので、葉っぱは見慣れているはずだけど、見慣れたミルクウィード(Common Milkweed)の特徴のある分厚い楕円形の大きな葉っぱとは大違いで、まさか、これもミルクウィードだとは思わなかった。。。

近所のミルクウィードの花は終わりかけにしか見たことがないけれど、どれも色が、もっと薄いくすんだピンクで、随分と雰囲気が違う気がする。

さて、このSwamp Milkweed。

Swampとは、沼地のことで、その通り、湿地・沼地・岸辺などの湿った場所を好む。
6月~9月に開花

先ほどから呪文のように唱えている「あすくれぴあすいんかるなあた」は、このSwamp Milkweedの学名
アスクレピアス インカルナータ(Asclepias incarnata)

何度読んでも、呪文に聞こえる。。。

ミルクウィードの名の通り、切ったところからミルクのような液を出す。
でも、そのには、毒があるとのこと…。これは知らなった。

の繊維は、とても頑丈なので、ロープや織物に利用され、についているふわふわの綿毛は、コルクの6倍の浮力があって、なんと羊毛より5倍も温かいそうで…第二次世界大戦中は、その綿毛をクッションや、ライフジャケットに詰めるために栽培されていたそうな…。
ネイティブアメリカンの部族によっては、植物の様々な部位を、いろいろな薬として利用したりもしていたそうな。毒にも薬にも…ということね。

あすくれぴあすいんかるなあた

この「羊毛より5倍も温かい」…というのは、この極寒のミネソタにいながら、寒いのが苦手な私としては、非常に興味深い事実。。。。

たくさん植えて綿毛を収穫して、綿毛入り布団…はあまりにもサイズが大きいのであきらめるにしても、綿毛入りミトンを作ったり、綿毛入りスリッパを作ったり…くらいなら、できるんじゃないだろうか??綿毛入り帽子もいいなぁ…。きっと温かいだろうなぁ…。

あすくれぴあすいんかるなあた」は、極寒のミネソタで、夢が広がる植物でした…。



 レイクシェテックLake Shetek State Parkの詳細はこちら。(外部リンク)

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