太郎4歳。
いつもせっせと「お料理」を作っては、「一緒に食べよ?」と運んでくる。
最近は覚えたての名前を、嬉しそうに使って
「ぼくのは、水色のお皿で、お母さんは黄色のお皿ね」と…
私が幼い頃(昭和の時代…)は、おままごとは、女の子の遊び、という考えがとても強かったように思うけれど、今や時代は変わり、男女問わず、生きていく上で自分で料理をする、ということが自然であることに越したことはないと思う。
春子にも太郎にも、大きくなったら家庭料理が作れる人、または、家庭料理を自分で作ってみようと自然に思う人、になって欲しいなぁ…と願っているので、とても嬉しい。
さて、クリスマス前に、某大手通信販売業者から、おもちゃなどの商品がたくさん載った、カタログのような本が送られてきた。
春子と太郎は、たくさんのおもちゃに目を輝かせ、子供部屋の本棚に置いて、暇があれば眺めている。
ある日のこと、太郎がそれを眺めながら「これが欲しい」と言う。
のぞき込んでみると、太郎の背丈程もある、おもちゃのオーブン付きコンロ。
でも、我が家にはすでに、いただきものの、おもちゃのオーブン付きコンロがある…。
私「これならそっくりなのが、家にあるよね?太郎もいつも遊んでるよ?」
と言うと
太郎「だって…家にあるのは、こんなボタンがついてないよ」と言って、カタログの中のオーブン付きコンロについている、オーブンの温度調節や時間設定のためのパネルを指差す。
私(はは~なるほど…。確かに我が家の本物のオーブン付きコンロにも、このカタログのおもちゃそっくりのパネルがついている。)
私「ほんとだね。本物にもそういうのがついてるよね。じゃ、作ろっか~。」
…ということで、早速、いつもの「段ボールで工作」開始。
まず、イメージ図を簡単に描いて、家にある、おもちゃのオーブン付きコンロの幅を測り、使えそうな段ボールを探し、測った幅にどうしても足りないので、つなぎ合わせ……作って行く。
まずは、温度調節用の「器具」を取り付けていく。
(もう…こういうのは、楽しくて楽しくて仕方ない。←私が)
コンパスとものさしで、まずは薄い紙で試作し、それを型紙にして、段ボールを切って組み立てていく。
もちろん実際にくるくると回せる仕組み。
裏はこんな具合。今あるのが、段ボールの色とそっくりな、自然な木の色なので、あえて多くの色を使わず、シンプルな仕上がりに。(その方が本物っぽい)(コンロがちょっと隠れちゃったけどその辺はご愛嬌。気にしない気にしない。)
できあがったパネルを見て、太郎は「好き!好き!」とご満悦。
できあがったパネルを見て、太郎は「好き!好き!」とご満悦。
早速、自慢の腕を披露して、おいしい「料理」を作ってくれた。
私も、仕上がりに、大満足。
おもちゃのカタログは、工作のアイディアの宝庫…。