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2020年4月9日

オンライン授業の報告。

実家近くの神社の睡蓮(日本:2018年6月下旬)
春子の現地校も春休みが終わり、今週からオンライン授業が始まっています。

家庭学習の内容を考えなくていいから、少しは楽になるかな?
と期待していたのですが……

ところがどっこい、なんと完全家庭学習だった前よりも大変になりました

春子の現地校のオンライン授業は、ライブ授業ではなく、Seesawというプラットホームを使った「授業」。
先生が生徒一人ひとりにSeesawのアカウントを作成し、リンクとパスワードを送ってくれており、毎朝、アカウントにその日の「授業と課題」が届くしくみ。


「授業と課題」の例は、
算数:画面上に練習問題があり、画面に直接数字など答えを入力して提出。
国語:絵日記・絵作文をノートに書いて写真を撮り、日記・作文の音読を録音して提出。
国語:文法の説明ビデオを見る。そのあと画面上の「カード」を、品詞ごとに分けて、それを音読し録音して提出。
理科:解説ビデオを見る。そのあと画面上で指示された、入力・分類等を行い、音読し録音して、提出。
音楽:自分のクラスの合唱ビデオを見て、姿勢・歌声・声の大きさを自己評価を画面に入力し、歌を歌う自分の絵を画面に描いて、提出。
体育:エクササイズのビデオを見ながら、筋トレ。外に出て体を動かして遊ぶなど。
美術:有名絵画の模写・自画像などを自宅で作成し、写真に撮って提出。
など・・・・

このSeesawというのは、タッチパネル用に作られているらしく、タッチパネルがなく、マウスまたはマウスパッドだけで記入・入力・お絵かきするのは、とてもとてもとても大変。
特に算数の問題は、たくさん、四角を描いたり、数字を書いたりする必要があり、印刷された紙なら、きっと春子は3分で終わらせてしまうであろう問題でも、答えを記入・入力するのに一苦労で毎回30分以上かかってしまう・・・。
タッチパネルやマウスで、小さな空間に直接に文字を書こうと思ったら大人でも至難の業。

マウスやタッチパネルの扱い方の練習(にしてはやけに効率が悪い練習方法だけど)をしているわけではないので、私がキーボードで数字を入力できるように、入力用のテキストボックスを全部作ってやって、大きさと位置を調整してやるのだけど・・・それでも紙の5倍は時間がかかる始末。

しかも、まだまだ完全自主学習は難しい低学年、小学1年生の春子(6歳)。

各教科の学習用ビデオを観るだけでは、春子は内容のポイントがつかめないらしく、指示された問題の回答を見ると・・・・理解できていないのが毎回明らか。
6歳という年齢・・・無理もない。

ビデオを観て、そこからさらに学習のポイントに導いて、ポイントに集中して深めて、自分で考えてみて、やっと初めて身についてくるのが、やっぱり普通。
ビデオを観るだけでなく、「学習」するためには、次のステップが必要・重要なんだなーーーと実感。
だから、「学校」があって「先生」が必要なわけですね…。

よって、もう一度、今度は私も一緒に学習用ビデオを観て、ポイントのところでビデオを一時停止しながら、ノートにポイントを書きとらせ、一緒にまとめる作業を行う。

このひと手間で、不思議なことに、理解がぐんっ!と上がるのが実感できて、毎回感動。

そして、それでもまだ今一つじゅうぶんに理解できてないようなら、カード遊びのようなものを簡単に即席でパソコンで作って、印刷し、切って、しばらく一緒に遊んで、、、、それから再度、課題に取り組む・・・という具合。

これがもう、ほぼつきっきり……どころか、朝から夕方まで完全につきっきり。。。。

課題に答えを書いて提出することが目的ではなく、「授業」なのだから、「授業」に代わる学習用ビデオの中のポイントをしっかりその日の内に学習できてこそ、「授業」が生きると思うので、答えを教えて書かせるのではなく、春子自身が考えて、納得して答えを書いて提出して欲しいと思うあまり、、、、結果、「つきっきり」です。。

ポイントが理解できた様子で、これで春子一人でできる!と思った時には、そそくさと洗濯を洗濯機に入れに行ったり、洗い物をしたり、太郎の相手をしたり。

さらに、この現地校の「オンライン授業」を通じて、おお!これは日本語学習にも使える!と思ったことを、即実践してみたくて、同じ様な日本語版の即席カード遊びのようなものを作って、途中一緒にやったりしてみると、これが結構いい息抜きで…。

勉強する春子の姿をみて「太郎もする」と言って、太郎も机に向かうものだから、太郎にも慌てて何か用意をしたりして。(今週の太郎の目標。「あいうえお」この5つのひらがなの認識。でも基本、ほぼ、ほったらかし…)

オンライン授業初日は、午前中で全部の課題提出が終わってしまったものの、二日目からは…気が付くといつも「あ!もう夕ご飯の支度しなくちゃ」となってます。。。。

もう、、、平日にピアノの練習とか、工作とか、夢のような話になりました。

翌日にどんな授業と課題が来るのかが分かれば、こちらもそれなりに準備ができるものの、当日の朝でなくては授業と課題が届かないため、もう毎日がぶっつけ本番。

でも、この貴重な経験で、日本語学習のためにも参考になる、とてもいいヒントをたくさん得ています。
なにより、春子が真剣に取り組み、学習し成長していく様子を身近に観察できるのは、とてもうれしいです。

…以上、オンライン授業開始の報告でした。

これは、あくまでも、愚痴でも、文句でもなく、とてもとても活気あふれた充実した毎日を、元気に忙しく送っています!という報告ですよ~。

なんといっても、まだまだ開始して1週間未満。
時間がたてば慣れてくるかな?

さて、明日は、美術の課題をなんと、二つ!、終わらせねば!
大丈夫か??

がんばります!

今日の写真は、日本の実家近くにある神社の境内の池で咲いていた睡蓮の花
学問の神様、菅原道真公が祀られた神社です。

2 件のコメント:

  1. ヨッシー4/11/2020

    菅原神社の池に、カキツバタが咲くのもまもなくです。最高に綺麗な一瞬です。ところでオンライン授業って内容が充実?してますよね。慣れるまで親の支援が絶対に必要ですねー。音楽や美術の学習まで組んであるんですね。それにも驚きました。私のような古い人間には説明を読んでもなかなか操作が難しいですが、ここまで自宅学習のシステムができていたら、長期の休校も学力の心配はいらないかもね。日本では、こんな長期の休校は初めてだからこんなシステムが全然できてないので、これからの課題でしょうね。

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  2. そうですね、、親の支援は必要ですが、全部英語なので、質問されてちょっと自信のない時もあります(笑)サブローさんは、地下で仕事で全く手が離せないので、私が全部対応です。そして、1、インターネット環境 2、使用可能なデバイス、3、親が補助・監督できる、という条件が整っている子供たちにとっては、なんとかオンライン授業を通じて学習を継続していくことは可能ですが、そうでない家庭も、たくさんあるのが現実です。全ての子供たちに平等に、むらなく、休校中に教育が行き渡るというのは、アメリカでもまだまだ時間や準備が必要のようです。

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