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2020年9月3日

和モダンな森。Asian Modern Forest

ミネソタで、和モダンな庭…ではなくて、和モダンな森を発見。。。

ミニ竹やぶみたいな、トクサの森

サブローさん曰く、どうやら、ミネソタではよく見られるものらしい。。。
といっても、ミネソタに住んで10年以上になるけれど、実際に生えているのを見たのは先日が初めて…。

英語で、Horsetail(ホーステール)と呼ばれる。

つまり馬のしっぽ…。
「ホーステール」という響きと、「馬のしっぽ」という言葉の響きのイメージがどうも重ならない。実物は、馬の美しいしなやかな、実際のしっぽ…とも、少し違う。

私ならやっぱり、mini bamboo(小さな竹)と呼びたい。

Horsetail。
トクサ。

「鑑賞用」限定と思っていたら、クラリネットやサックスのリードを調整するのに使用したり、日本では磨くために使用されたりする。。。。と、なんと英語のサイトを読んで初めて知った。
サブローさんは、昔は歯を磨くのに使っていたそうだよ、と教えてくれた。

漢字で書くと、砥草

砥ぐ草…。
なるほど…納得。。。

確かに触ってみたら、なんとも不思議な感触で、ツルツルともザラザラとも言えない、ゴツゴツとも違う感触。

手が乾燥して荒れている時に、化学繊維でできたタオルを触ったときのような感覚に似ている??引っかからないけど、引っかかる。
そんな、分かりにくい表現しか思いつかないけど、とにかく不思議な感触

しかも、Horsetailでイメージ検索して出て来た写真の中に「あれ?ツクシが、混ざっている…」と、そこで初めてツクシと同じ仲間の植物であることを知る…。

ツクシの親のスギナにも、シダにも似てないけれど、ツクシの仲間でシダ植物
茎の途中にいくつも節があって、竹みたいだけど、竹ではなく、シダ植物。
このトクサも、胞子を飛ばすってことね…。ちょっと想像できないけど。

このトクサ、古生代から生き延びてきたって…3億年?4億年?前?から?
、、、、人類が誕生する前からこの地球で生命の営みを繰り返してきたと思って眺めたら、途端に、和モダンではなく、古生代の森にも見えてくる…。
(実際の古生代の森は全然様子が違うんだろうけど…)

この古生代を思わせ、また和モダンも感じる森を見つけたのは、先日から書いているナーズトランド・ビッグ・ウッズ州立公園 (Nerstrand Big Woods State Park)の森の中。

それはそれは、あちらもこちらも、どちらもそちらも、よく見るとホーステールだらけで、なんだかとても奇妙な風景でもある。

我が家の庭に植えたら、古生代風且つ和モダンな庭になるかな?
湿った場所を好むということなので、結構水はけのよい我が家の庭では育てるのは難しいかな。

あまりにもたくさん生えていて驚いたので、何枚も写真を撮ってしまった。。。。

竹やぶのそばで育った私は、写真の根本の部分だけを見ていると、実物のサイズを忘れて、やっぱり竹やぶに見えてくる。かぐや姫が見つかりそう。。。

そして、同時に、日本の実家の裏山にある、竹やぶを思い出す。

あら?…ということは、あの実家の竹やぶも…和モダン?
…と考えたら、つい笑ってしまった…。

今度実家に帰ったら、たくさん裏山の竹やぶの写真を撮って来よう。
ちょうど、去年の夏にマムシに遭遇した辺りで撮ったら、いい具合に撮れると思う。
今度は長靴履いて山に登ろうかな。。。。

実は結構背が高いものもある。

古生代から生き残り、胞子を飛ばすというトクサの森の中で、私は日本の実家を想う。


ナーズトランド・ビッグ・ウッズ州立公園 (Nerstrand Big Woods State Park)の詳細はこちら。(外部リンク)

(参考:San Diego Zoo”horsetail-reed”(外部リンク))