先日、太郎が4歳になりました。
写真は誕生日当日に、私たち家族だけでのお祝い用にサブローさんが作った(飾りつけは私)誕生日ケーキ。
もう4歳!!!
まだ4歳!!!
さて、9月も後半に入り、木々の紅葉も……ちらほら、どころの騒ぎではないほどに、色づいてきております。
そんなミネソタの秋、
週末にミシシッピ川を渡ったら、、、なんとまぁ、止まって写真を撮りたいような美しさ。
久しぶりに今日は、春子と太郎に「やまんばのにしき」を読み聞かせ。
7歳の春子には、今までに何度も読んできたのだけど、太郎も絵があれば、やっと少し長めの本でも興味を示して、集中して聞けるようになってきた。
太郎は、絵を指差して、
これは誰?
これは何?
これは、この人(やまんば)の赤ちゃん?
この人は、どうしてこういう格好しているの?
このくまは、さっき見たくまちゃん?
・・・などとよく観察していて、読むひまがないほどにあれこれ聞いてくる。
一方、春子は、もう十分に内容を理解しているものだと思っていたら、ところがそうではなく、7歳の今になって初めて理解できた場面もあるようで、やっと話の流れが最初から最後までつながったもよう。。。。
そして、「さんまいのおふだ」のやまんばや、「まゆとおに」のまゆや、まゆのお母さんなど、やさしいやまんば、怖いやまんば、いろいろな「やまんば」が頭の中でつながって、面白みも増した様子。
本というのは、本当に長い間読み続けることができ、何度読んでも、何度読んでも、また新しい発見があり、理解も深まり、感じ方も変わるものだなぁ…と思う。
「あかちゃんのための~」とか、「はじめてのえほん」とか「1,2歳向け」などと書いている本だって、我が家ではまだまだ現役。
もうあかちゃんと呼べる子供は我が家にはいないけれど、絵がシンプルで分かりやすく、本も短く、文字も1ページにほんの少しだけ、そんな本をここ1,2週間、毎日太郎と眺めている。
そう、現在、太郎に、ひらがなを覚える特訓中。
今までも何度となくチャレンジしたものの、まだ太郎には時期が早すぎたようで、長続きしなかったけれど、近頃は興味を示しているのが実感できる。
こんなチャンスを逃す手はない!
特訓には、絵のついたあいうえお表は欠かせない。
このあいうえお表…
第一段階:あいうえお表にある絵を見て、その名前が日本語で言えるようになること。
ワニをみてクロコダイルと答えては、あいうえお表が活用できないのは当たり前…。
これは日常会話と、読み聞かせで培っていくしかない。
ある程度覚えてきたら、あいうえお表の中で、絵を指差してもなかなか名前が出てこない場合は、まずは耳で聞きなれることが必要と思い、すぐに名前を言ってやる。
なんだったかな?間違えないように答えなきゃ!とドキドキするプレッシャーはできるだけ与えないように、分からなかったらすぐに教える。
すると、2,3回繰り返せば結構すぐに覚える。
その日覚えても、翌日には忘れているけど、2,3日繰り返せばだんだん定着してくる。
第二段階:全てではなくても、絵を見て大体の名前が言えるようになってきたら、次に、必要なことは、あひるの絵があったら、そこに書いてあるひらがなは「あ」ということを理解することが必要。
これをまだ理解してない場合は、まずは、絵を指差して、一緒に、あひるの「あ」いぬの「い」・・・と言うことの繰り返しから始める必要あり。
太郎はひらがな表にある絵を見ても、まだすぐに名前が出てこないものもいくつかあるけれど、あひるの絵があったら「あ」ということは理解している。
さて、前置きが長くなったけれど、太郎の特訓の内容は。。。。
①ひらがな2文字 または 3文字で、゛(濁点)や、゜(半濁点)のない言葉を選び、ひらがな表で一文字ずつ指差して言わせてみる。(ちゃんと絵が見えるようにして指差す)
太郎:「く」
太郎:「ま」
そして、太郎は「くま!!!」と叫んで、満面の笑顔になる!
自分で発音した音を、自分の耳で聞いてみて初めて、「くま」という動物の名前として理解できるらしい。
②次は、「くま」と紙に書いて見せる。
さっきひらがな表で見て声に出したばかりでも、当然読めない。
③紙に書いた「くま」を見ながら、ひと文字ずつ、あいうえお表の中から同じ平仮名を探させる。
太郎:「く」
太郎:「ま」
そして、太郎は「くま!!!」と叫んでまた笑顔になる。
④そこで「くま」と書いた紙を一緒に見ながら、指差して「くま」と読ませる。
ここではじめて、「くま」という組み合わせが視覚的にも動物の名前として少しずつ定着。。。
太郎は、おもちゃの車を入れる箱に「くるま」と書いているため、「くるま」はずいぶん前から読めている。
でも、「くま」は読めない。
「く」も「ま」も、単体では、ひらがな表がないと読めない。
つまり、「くるま」という3つのひらがなをセットとして視覚的に覚えているんだろうなぁ…と思う。
⑤そして、何度も繰り返し出て来るひらがなの場合は、ひらがな表を指差す時に絵を隠すようにしてみる。
私の指の下をのぞき込まないと言えない場合も多いけど、何度も繰り返すと、のぞき込まなくても言えるようになってくる。
たとえのぞき込んでも、絵を見ずにひらがなの形だけを見る瞬間があることが大切だと思って、指の下の絵を見ようとしたら、すぐに見せてやる。
そして、なんとしても「ぼくは得意なんだ。ぼくにはできるんだ」という気持ちになってもらいたいので、できたら誉めて誉めて誉める。
「いやー、太郎は、ひらがな覚えるのも、読むのも得意だね~」とべた褒め。
「今度はむずかしいよ~」と言うと、かえってチャレンジしたくなるみたいで、できたら「おおお!こんなに難しいのが、あっと言う間にできたね~」と大絶賛。
と、そんな具合に、いろいろなことばを繰り返し繰り返し。
特訓を始めて約2週間。
成果が出てきました。
今年中に、太郎が自分で、短い日本語の本が、一冊でも読めるようになったらいいな~と、親の期待は膨らむけれど、まあ、そこは焦らず親があまりに一生懸命になり過ぎないように…と自分に言い聞かせている。。。
ちなみに、このひらがな特訓は、春子にはしたことがない。
春子は絵のついたひらがな表を壁に貼ったら、あっという間に覚えた、、、、というと、春子は太郎と比べて、早くひらがなを習得したように聞こえるけれど、実は決してそうではない。
春子の場合は、ひらがなを単体で覚えて「く」「ま」とすぐに読めるようになったものの、自分で声に出して読んでも、それが「くま(熊)」であるということを理解するのに、相当な時間(月日)がかかったので、結局は太郎と足並みは同じかな。
「やまんば」にも、いろいろな「やまんば」がいるように、学び方も人によって、それぞれに違うものだなぁ…と思う。。。。
「やまんば」が出てくるお気に入りの絵本
- 「やまんばのにしき」(松谷 みよ子 作 / 瀬川 康男 絵 / ポプラ社)
- 「さんまいのおふだ」(水沢 謙一 作/梶山 俊夫絵/ 福音館書店)
- 「まゆとおに-やまんばのむすめまゆのおはなし」(富安 陽子作/ 降矢 なな絵/ 福音館書店)
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