人気記事

2020年6月11日

行動の伝染。Behavioral Contagion


今日の絵は、私が描いた「うさぎ」。

6月初め頃。
春子がオンラインラーニングの美術で、「うさぎの絵を描く」という課題があって、春子がうさぎを描き始めた。

春子が絵を描き始めると、すぐに私も描きたくなる。
「行動の伝染」

そして、私と春子の間に座った太郎も、うさぎを描いていた…。
「行動の伝染」

さて、春子の現地校が夏休みに入って、オンラインラーニングがなくなったことで、また生活リズムの改善中。

とはいえ、毎朝まずは学習する」という習慣ができているので、それを継続しない手はない!

朝起きて朝食や着替えが終わったら、春子はまずは学習。

ちょっとずつ学習できるように、曜日ごとで何をしたらいいかを書いておいてやると、春子は自然にやり始める。
ときには、あーだこーだと、とてもめんどくさそうながらも、きちんと最後まで終わらせる。

量は多くなく、10時のおやつまでには終わってしまう。
内容は、日本語の国語と算数のドリルや問題集を毎日少しだけ。
それに、曜日によって、日本語か英語の絵日記が加わる。

春子が「学習」に入ると、太郎も隣に座って「太郎も何かやりたい!」と催促を始める。
「行動の伝染」
しめしめ。

太郎の夏休みの目標は、ひらがなを覚えること。
早速、太郎のひらがな学習開始。

学習例:
太郎:馬のおもちゃを持って来る
私:馬の絵を描く
私:「これなあに?」
太郎:「うま!」
私:うま、と絵の隣に書く。
太郎:字をなぞる。(太郎=なぞり書き大大好き)
私と太郎:一緒に指差しながら読む「う・ま」
太郎:馬の絵に色を塗る
私と太郎:もう一度、一緒に指差しながら読む「う・ま」
私:「『う』のつくものは、他になにがあるかなぁ?」
太郎:「うし!」
私:うし、と書く
(隣で学習中の春子が、なぜか手を挙げる…「行動の伝染?」
私:「はい、春子ちゃん」
春子:「うみがめ!」
私:うみがめ、と書く。
(ここで、太郎も手を挙げる…「行動の伝染」
私:「はい、太郎くん」
(いつもここで、学校ごっこになってくる…)
太郎:「うさぎ!」

こうやって、春子も飛び入り参加で、たくさん「う」から始まる言葉が揃ったら、私が一つ一つ読んで、後から春子と太郎がくりかえして読む。
この時、適当にリズムをつけたり、手をたたきながら歌うみたいに読んでいくと、太郎と春子はすぐに真似してリズムをつけたり、手をたたいたりノリノリになる。
「行動の伝染」

私:「う~ま♪」
太郎:「う~ま♪」
私「う~し♪」
太郎・春子「う~し♪」
私「うみ~がめ♪」
太郎・春子「うみ~がめ♪」
…と全部読む。

こんな具合で、ひらがな二つやったら、太郎の学習は終了。
紙を握って、走ってサブローさんに見せに行く。
太郎は満足。

読書大好きの春子は、誕生日プレゼントでたくさん英語の本(児童書)をもらった。
私の読んだことのない本ばかり。
春子が読んで気に入ったら「これ、お母さんも読んでみて」と持って来る。

日中は読む時間が5分も継続してとれないながらも、私もちょっと開いて読んでみる。

「おかあさんは、本の内容も楽しむけど、同時に、英語のお勉強もするからね」と春子に言いながら、知らない単語を後で調べるため、ノートに書き出してみたりする。
春子に「ねぇねぇ、これなんて言う意味?」と聞いてみると、春子がサブローさんに「お父さん、これなんて言う意味?」と聞きに行く…。
私は、春子も知らないと分かって、ちょっとほっとする…。

そして、久しぶりに英語に取り組む私を見て…
サブローさんが、久しぶりに日本語の勉強を始める。
「行動の伝染」

サブローさんは、春子を呼んで「これどういう意味か知ってる?」とちょっと挑戦的に、時々日本語クイズを出すものの、何でもすらすら答える春子に競争心が燃えているっぽいサブローさん。

そんなサブローさんを見て、なんと今度は春子が「おかあさん、漢字のお勉強したい」と言い出した。
「行動の伝染」
待ってました!とばかりに、張り切る私。

この9月から現地校では小学2年生になる春子だけど、春生まれなので日本の学年だと、この4月から小学1年生になったばかり。
漢字が出て来るのは、小1の二学期からのはずだから、ちょっどいいタイミング。

我が家は、春子がずっと小さい時から、絵と読み方を書いた漢字表を壁に貼っているので、春子は1年生の漢字の形は結構覚えて、もうだいたい意味が分かるようになっている。

とはいえ、知っている読み方は一通りだけで、読めても、応用はできず、書いたこともない。

まずは、一回の学習で、一つだけ漢字を取り上げて学習開始。
・一つの漢字で、何通りも読み方があること。
・読み方が変わっても、その漢字の持つ意味はほとんどが変わらないこと。
・書き順があること。
を、春子に教えていく。
それから、その漢字のつく言葉を、一緒に探してみる。
春子の口から、たくさん言葉が出て来る。

あえて、全部漢字でい書いて、ふり仮名をふる。

大きい
大切
大好き
大根…根は、一文字だと「ね」。ねっこのこと。
大学…学は、学校の学。
大豆…豆は、一文字だと「まめ」。
大成功
大事…事は、一文字だと「こと」。
大工…工は、工事の工。工作の工。作は「作る」と書くと、「つくる」。

小1で習わない漢字のことも、どんどん紹介。
なんといっても、春子に「漢字っておもしろい」と感じて欲しいし、私も漢字の面白さを教えてやりたい。

一回の学習はこれくらいで終了。
春子は満足

ここで、ちょっと耳打ち。
「お父さんは、これを大きいと読むのは、もう知ってるかもしれないけど、「だいこん」や「だいず」の「だい」が、大きいって字だとは知らないかもしれないね。知らなかったら春子が教えてあげられるね」
春子はにんまり
すかさずノートを持って、走ってサブローさんに見せに行く。

そして、さらに、サブローさんの競争心に火が付く。

そして、日本語を勉強し始めたサブローさんを見て、私の英語の勉強への意欲も増す。

なんだかおもしろい、我が家の「行動の伝染」。。。。
この伝染は、終息せず、長々と続いて欲しい。