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2020年6月2日

裏庭の色合わせ。Backyard Color Matching Game


ミネソタは、とてもいいお天気が続いています。

昨日は、31℃(88℉)まで上がり、寒さにすっかり慣れて、暑さにすっかり弱くなっている体には、かなり負担の大きい温度。。。。

さて、今回、日本の尊敬する少し年上の友人が紹介してくれた、ネイチャーゲームにチャレンジしてみました~。

春子と太郎と一緒に「森の色合わせ」。
といっても、森は近くにないので、実際は「裏庭の色合わせ」。

まずは、「色合わせ」に使うための台紙を準備

友人は、黒い台紙に折り紙などのいろいろな緑色の紙をいくつも貼って作っていましたが、なんといってもここはアメリカ。
折り紙は頂いたものや、帰省時に買ってきたもので、たくさん家にあるものの、いろいろな緑が揃うほどには、種類を持ち合わせていない。

そこで、家に大量にあるクレヨンで、各自(私、春子、太郎)で、いろんな緑をクレヨンで塗るところから始めました。

紙を折って四角い折り目をつけて、それぞれの四角の中に、いろいろな緑を塗っていきます。つい同じ色を塗ってしまったら、黄色や茶色を混ぜて、少し違う色に。

さて、わくわくしながら、いざ裏庭へ~。

あれあれあれ?

すぐに見つかると思った、「いかにも葉っぱの色」の「典型的な緑」がなかなか見つからない。
これだ!と思って、台紙を近づけると、まるで違う色。
これこそ!と思っても、また違う色。

しかも、裏庭。
限られた空間で、見つかるのは同じ植物ばかり。。。

それでも目が慣れてくると、微妙な色の違いが少しずつ見えてくる。

一通り歩き回った(と言っても、広くはないので、同じ場所をぐるぐる回った)あと、色合わせの台紙では見つからなかった色の植物は、家に持って入って、クレヨンで同じ色を作ってみよう!ということにしてみた。


こちらが私の「裏庭の色合わせ」
台紙になかった色の植物の色を、クレヨンで再現しようと試みる……

しかし、これがまた意外で、「タンポポの茎ってピンクなんだねー」と思って、ピンクのクレヨンで塗ってみると、まるで違う色。

「この葉っぱは赤っぽい」と思って、赤色のクレヨンで塗ってみると、これまた、まるで違う。
いろいろな色を薄く重ね合わせながら、やっと色を作り出したけど、もう何と何を混ぜたのかは思い出せない。。。
同じ葉っぱでも、よーく見ると、場所によって色が違っている。

これはまさに、色は人間の脳が作っているを体感した気分。

この緑に違いない!と思っても、並べてみると違う色。
ピンクだねーと思って、塗ってみても、全く違う色。
色の違いというのが、並べてみて初めて分かる。
まるで、目が騙されてしまったかのよう。。。

そして、自然の中は緑でいっぱいと思っていたのに、緑ではない色の、なんと多いこと!

とても楽しい発見と驚きでした。

さて、太郎も、張り切って、自分で台紙を塗るところから奮闘し、「緑を塗ってね~」と言ったものの、3歳はそんなことはお構いなく、ピンクや黄色など、いろんな色のクレヨンをつかんで、四角の折り目などまったく気にせず台紙完成。

こちらが、太郎の「裏庭の色合わせ」
でも、それが功を奏して、タンポポの色が台紙と合わせられたのは、太郎一人でした。

太郎も気になる植物を持って帰って、私や春子の真似をして、クレヨンで色塗り。
でも、色合わせ、ちゃんとできてるんですよ~。


そして、こちらは7歳になったばかりの春子の「裏庭の色合わせ」
7歳らしさを見せてくれています。
きちんとセロテープでとめました。
台紙で見つからなかった色も、いろいろな色のクレヨンを重ねて、深い色を表現している!

そして、春子が拾った楓の種と、太郎の拾った楓の種、私の拾った楓の種では、どれも少しずつ色も形も違っていることを発見。

いつか花壇のある公園に行くことがあったら、いろんな色を塗った台紙を持って出かけるのも楽しそう。公共の花壇の花びらは取って貼り付けられないので、台紙と一緒に写真に撮っておくといいかな。

そして、ぜひぜひ秋にもやってみたいです。

この日、親子でたくさんの気づきを得ることができました。


さて、ミネアポリスについて。
治安が徐々に回復しているのか、夜間外出禁止令の時間が、少し短くなりました。

昨日、ミネアポリス市に新たに出された夜間外出禁止令の期間は、以下の通り。
6月1日(月)午後10時~翌朝4時まで
6月2日(火)午後10時~翌朝4時まで

昨夜も、国家警備隊のヘリコプターかな?絶え間なくヘリコプターの飛ぶ音が聞こえていました。

10時以降は、公道・私道に関わりなく、移動手段に関わりなく、外出は禁じられているにも関わらず、時折、家の傍の道を、住宅街であるにも関わらず、ものすごいスピードで走り抜けていく車の音が聞こえ、そのたびに、ヘリコプターの音が近づいては、また遠ざかり、また近づいては遠ざかり…。


新型コロナウイルスの件から引き続き、ここ数日は改めて、何が正しく、何が間違っているのか。自分が正しいと信じていれば何をしてもいいという心、何をしてもいいと思った時点で、すでに正しさなくなっているのではないか。果たして正しさとは何か。人の心とは、集団の心理とは、秩序とは、人権とは、平和とは、安全とは、安心とは……と、様々なことが、心の中で渦巻く日々。

そんな中、今すぐに日常的にできることは…一人ひとりが、平和で穏やかな心を持って過ごすよう努めること…なのかな…と思ったりする。

自分自身の心の平和があって、そして次に、サブローさんと、春子と太郎と共に、平和な、穏やかな、家庭を保っていくこと。

そして、普段の生活の中で、いろいろな小さな気づきを繰り返しながら、過ごしていくこと。

庭の芝生のどれも同じに見える中で、一つとして同じ形のないこと。
自分の見ている、自分の感じているその色が、実際の色とは違っているということ。
自然の中に、実は気づいていない、多くの色が確かにあること。

そんな気づきの一つ一つが…今、心の中で渦巻くものと、重なっていく…。

6 件のコメント:

  1. 匿名6/02/2020

    まっきぃです。

    気が付けたことに、
    喜びをしっかり感じて、
    楽しむTACOさん親子♪


    その姿を想像して・・・
    色んなつらいことにも、
    落ち込まずに、
    違うことに目を向けると、
    今まで不通に見ていた風景が、
    違って見えてくる・・・

    そんな普段の生活を、
    楽しい時間に変える、
    TACOさんの日常のアイデアは、
    私を元気にしてくれます!

    ミネソタで31℃⁉
    ビックリです!!

    どうぞ、熱中症にも、
    これからは気を付けて、
    お過ごしくださいませ。

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  2. まっきぃさん
    そうなんですよね。ちょっとしたきっかけが、よくも、悪くも、いろんな意味で、いつもの風景を変えてくれます。でも、私たちが目にしているものって、角度や、見るタイミングや、心の持ちようで、見え方がカラッと変わることって多いんですよね。
    見ているものは、どれもがそういう性質のものなんだってことを、忘れずにいなくては、と思います。
    さて、ミネソタは今日も、暑かったです。
    家族の中で、私が一番バテバテでした(笑)

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  3. チーター6/04/2020

    私は10数年新聞の連載小説を読んでいますがその最終回にはどの小説にも感動しあるときは自分のものにしたくて本屋で同じものを買い求めることもありますがタコさんの今日のエッセーを読んでいるとそれと同じぐらい感動するものがありました。私も身近な所にある色に少しき興味を向けようかなと思った次第です面白そう。

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  4. チーターさん
    これは、チーターさんには、ぜひやってもらいたいです。というのが、絵を描くにとても参考になるからです。庭で色探しをするのも面白いですし、そのあとで私たちがやったように、気になる色をいくつか持ち帰って、自分で同じ色を再現してみる、というのも面白いです。
    チーターさんには、ぜひ水彩絵の具でやっていただきたいですね。
    ただ、実際に絵に描くときには、その実際の色に、影や光が加わるし、出したい雰囲気や込めた気持ちを色にしていくので、全く同じ色を使うことは少ないかもしれませんが、それも、同じ色を作ってみる、というチャレンジは面白いですよ。

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  5. ヨッシー6/05/2020

    面白いゲームなので、5歳の子と早速やってみようと思います。最近、クレヨンでも色を混ぜて新しい色を作ることに興味を持ってきてるので。たのしみです。
    春にチーターさんと一緒に捕まえたオタマジャクシがカエルになって旅立ちました。毎年の風景です。何だかかわいものですね。

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  6. ヨッシーさん
    楽しいですよ。自然の中で、何かを探す、見つけるということは、子供だけでなく、大人も楽しめます!
    さて、日本はもう、おたまじゃくしが蛙になる季節なのですね~。田んぼが賑やかな季節がやってきますね。

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