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2011年8月29日

湖畔キャンプの思い出に残る結末。The Memorable Ending of Lakeside Camping

日が沈んだ後の、光と影だけの湖
アイタスカ州立公園(Itasca State Park)での、結婚(式)記念キャンプのつづき。


日が沈んで暗くなってくると、景色に色はなくなり、白と黒だけの風景になります。
僅かに残る光と、影だけの湖の風景は、神秘的です。

二人でしばらく日が沈んだ後の湖を眺めながら話をしていたのだけど、やはり二人ともかなり疲れていたらしく、もう眠くて眠くて仕方なくなったので、寝ることにしました。

翌日の朝食やお菓子、夕食に使った食器類を全部袋に入れて、テントから離れた場所にある木に掛けました。
本当は、高い位置に吊り下げるべきなんだけれど、ロープがなく、適当な木が近くに見つからなかったので、手の届く高さの枝に掛けました。
実はこれは、熊対策

熊の出没頻度がいくら低くても、やはりテントの中には食糧は入れておくべきではない。
これが鉄則です。


テントに戻り、今年買ったばかりの寝袋(Sleeping Bag) を出して潜り込んでみると、ものすごく温かくて心地よい。
辺りは静かで、寝袋も心地よいのだけど、こういう時、すぐに眠れる夫に対して、なかなか眠れない私。。
疲れて眠かったはずなのに、どうしても眠れないでいると、案の定、今回もまた小動物がテントの傍にやってきて歩き回り始めました。。。

2年前のキャンプでは、この小動物の足音に、恐れおののいたけれど、2度目の今回はかなり気持ちに余裕がありました。
木の実か何かを拾って、カリカリカリカリ食べる音を聞きながら、ああ、これはきっとリスかな?とか、今度はたぬきかな?とテントの中で想像を膨らませていました。

それからしばらくして、うとうとしているところに、テントの傍の草木の生い茂った方向から、また何か動物の足音が近づいてきます。
・・・今度はちょっと小動物とは言い難い
その足音は、テントの左側からゆっくりとやってきて、立ち止まることなく、テントの横をゆっくりと通り過ぎて、森の中の歩道の方角へ歩いて行きました。

やっぱり怖くてテントからのぞいて見ることはできなかったけれど、もう私の頭の中では「きっと熊に違いない!」という想像でいっぱい。。。
きっと、木に掛けた、私たちのお菓子を今頃食べているに違いない・・・。

と思って眠りかけたところへ、今度は雷鳴と共に、豪雨がテントに叩きつけ始めました・・・・。

もうこれが半端ではなく、ものすごい雨。
ついに、寝ていた夫も起きてしまいました。
風でテントが飛ばされるのではないか・・・と不安になりつつ迎えた翌朝。
・・・・まだまだ雨脚が弱まる気配はありません。

ミネソタの嵐。。。雨の量はものすごいです。
ふと気がつくと、寝袋の傍に水たまりが・・・。
テントの中に雨水がどんどん入ってきています。

私の服や着替えは全部、枕にして寝ていたので無事でしたが、夫の服はテントの端っこに置いてあったので水浸し。

持参した手動ラジオで天気予報を聞くものの、嵐の去る予報はありません。
予定を早めて、引き上げることに。

朝食に予定していたパンケーキも、この嵐では火が起こせないので、作ることもできず、雨の中を走って、木に掛けた食糧袋をとってきました。

・・・食糧袋
私の頭の中では、熊にボロボロに引き裂かれている予定でしたが、全くそんなことはなく、きれいなままでした。
夜の足音は、鹿だったのかもしれません。
きっと。

雨の叩きつけるテントの中で、残ったおにぎりと、お菓子を二人で朝食にしました。
大雨の中、レインコートを着て二人でテントをたたみ、濡れた荷物を背負って、雨の歩道を約30分、車まで歩きました。

こんな雨の中でも林の中の歩道には、蚊がいっぱい。。。

再び蚊を追い払いながら、やっと車に到着。

今回のキャンプは、とても思い出に残る結末となりました。

快適で楽しいキャンプもいいけれど、こんな結末のキャンプもまた、私たちらしくっていいな、終わってみればなんだか楽しかったなぁ・・・と車の中で早くも思いつつ、州立公園を後にしました。

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