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2021年7月25日

釣り用の桟橋。Fishing Pier


真夏日のミネソタ。

今年は極端に雨が少なく、芝生はすっかりカラカラで、残っているのはオオバコやタンポポなどの、いわゆるweed(雑草)ばかり。

今週は36℃まで上がるらしいけれど、朝晩は20℃前後まで下がるのがミネソタ。
夕方は暗くなるまで温度が下がらないので、散歩に出かけるなら、朝早い時間。

朝はどうも動きが遅い春子と太郎を誘って、散歩に出かける。

いつもの散歩コースより、少し先まで歩くと、釣り用の桟橋がある。
船用の桟橋ではないので、ぐるりと柵がついている
特に釣りをしなくても、桟橋の上を歩いてもよい。

桟橋なので、湖に突き出して、行き止まり
行き止まったところで、青い空と、青い湖を眺めていると、まるで湖の真ん中に立っているような気分になる。

思えば「行き止まり」という言葉からは、どちらかというと、マイナスのイメージを抱くことが多い。
それ以上、もう先に進めない。もっと先に進みたいのに、進めない。
通り抜けたいのに、もう、そこで断念するしかない。。。そんな、「ない」「ない」「ない」という否定的なことを考える。。。

でも、、「行き止まり」って、そんなに悪いのか?

そこから先へは進めないからこそ、得られる、安心感。
もはや、選択肢に迷うこともない。

今、与えられている、限られた条件の中で、できることを見つける
楽しめることを見つける
感動と感謝を見つける

空を見上げれば、雲一つない青い空
目の前には、青く澄んだ湖

与えられた、限られた条件の、行き止まりのその場所でしか、見えない風景を眺めながら、、、ふと、おばあちゃんの言葉を思い出す。

何事もなるようにしかならない。
その不足を言うのでなく、物事は思うようにはならないものであるから、その状況を受け止めて、生かされていること、その与えられた状況を受け止め、ありがたいと思うこと。
できないことはあって仕方ない。
でも、助けてくれる人が居て、ありがたいと思うこと。
祈って、拝んでくれる人があることに、ありがたいと思うこと。
頂いたおかげを、ありがたく大切にすること。

桟橋の行き止まりの場所から振り返ると、桟橋の出入り口で、私と太郎を待っている、春子が見えた。

行き止まりの後ろには、歩んできた道のりがあり、いつだって向きを変えられる。
いや、行き止まりの場所から振り返って見えるのは、歩んできた道であると同時に、実はこれから歩む道でもある。

もう通った道でも、進んでいく向きが違えば、また違う風景が見えるというもの。

釣り用の桟橋に立ち寄りながら、その場所での風景を楽しんだら、また向きを変えて、散歩の続き。。。

もと来た道を歩くもよし。
来た道とは反対側に行ってみるもよし。。。

2 件のコメント:

  1. 匿名7/26/2021

    まっきぃです。

    ”行き止まりの後ろには、歩んできた道のりがあり、いつだって向きを変えられる。”

    この言葉を、何回も何回も、読み直しました。振り返った道が、また進む道にもなりえるんだと、初めて知りました。

    後戻りはできない、してはいけないと、今の人生をひたすら、進んできましたが、主婦で母という縛りのある状況で、それでも、どこかに、向きを変えられるところがあるんんだと思えるだけで、救われます。

    でも、TACOさんのおばあちゃんがおっしゃるように、今のあるがままを受け入れて、否定しないで、ありがたい・・・と思うことが、その前に大事ですね。

    また、学ばせていただきました

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  2. まっきぃさん
    たとえ、目の前に行き止まりの壁がそびえていても、空を見上げて雲の流れや、澄んだ青い空をしっかり楽しんでから、「さてと、、、、」と向きを変えて、道端の草花を楽しみながらまた、歩んでいく。
    互いに、その時々で、楽しみを見つけながら、新しい発見をしながら、歩めるといいな~と思います。

    返信削除

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