日本の実家や
友人知人の家庭に
たこ焼き機があるように
アメリカの
親族・友人の家庭には
すでに日記にもなんどか登場した
おそらく1960年代のもので…
見知らぬ老夫婦から買い受けた時には
すでにアンティークっぽさを
思い切り醸し出していたけれど
「まだまだよく焼ける」
と老夫婦が言った通り
我が家にやってきてもう10年以上
今も現役で
カリカリもちもちワッフルを
焼き続けている
4月のカレンダーは
我が家のワッフルメーカー
でこぼこの焼き型の上に
とろりと広がる生地は
なるようになる
なるようにしかならない
なるようになる
と知っている
ゆる~く流れる生地は
でこぼこの焼き型の
低いところに流れ
低いところにいけなかった生地は
そのまま表面にのっかって
それ以上
どうしようともしない
でこぼこの四角い焼き型は
このワッフルメーカーが
できて以来
もう50年以上ずっと同じ
その同じ型の中で
なるようになる
なるようにしかならない
なるようになる
と知っているワッフル
こんがりと焼きあがってみると
ちょっとだけ
まん中に穴が空いていたり
端っこが薄かったり
四角い焼き型なのに
端っこが丸かったり
そのいろいろな形が
とても違和感なく
休日の朝の食卓に
溶け込む
とても和やかに
溶け込む