ミネソタの早春
ぽかぽかとした陽ざし
積み上げられた
太陽に温かく包まれて
雪は水となり
ざわざわと音を立てて流れ
あちらこちらから
低いところに集まっては
大きな水たまりとなる
雪に見せかけて
すっかり凍った白いかたまりが
水の流れの行く手を阻み
水たまりは
広く
深く
青い空を映す
夜の闇の中で
悪気もなく氷となった水たまりは
朝の車のタイヤと
朝の歩行者を
大いに悩ませる
朝日が氷の道を照らし
氷はまた
水たまりへと
姿を変え始める
道路わきに
高く積み上げられた
白い雪
青空を映す水たまり
そして
水たまりの底に隠れる
透明の氷
突然の大雪で
学校は休校となり
斜面はそり滑りの
子供達でにぎわい
それを横目に
容赦なく気温は上がり
大雪の翌週は雨となり
冷たい雨は
冷たい地面の上に
落ちた途端に
氷と化し
なめらかで
つややかな
艶めかしい
車道と歩道を作り上げる
果たしてこれが
春なのか
果たしてこれを
早春と
呼ぶべきか
そんな疑問は
ミネソタに
14年も住んでいると
もはや消え失せる
そう
これこそが
春だ
雪と
氷と
青空と
太陽と
みずたまり
これを早春と呼ばず
何と言う
曇り空の続く冬は
もう終わったのだ
そう
これこそが早春
ここは
ミネソタ
これこそが
ミネソタの早春
今日の写真は2月の貼り絵カレンダー。
みずたまり…ではなく、みずたま模様のNorthern Flicker。
ハシボソキツツキ。
まっきぃです。
返信削除太陽に温かく包まれて
雪は水となり
流れてあちこちから
低いところに集まって
大きな水たまりとなる
水たまりは
広く
深く
青い空を映す
ここの下り、まさに、人間関係をあらわしているように感じます。
今、とても苦しい環境で働いていますが、暖かなこころに触れると、凍ったこころが溶けていく・・・
弱いこころの叫びは、高いところから低いほうへ強い人から弱い人へ・・・
弱い人はぜんぶ受け止めても、大きな広く深いこころになれば、暖かな太陽のてらす青空がうつせる・・・
そんな風に、神様から言われているように、読み取れて、こころのザワザワが落ち着きました。
TACOさん、ありがとうございます~
まっきぃさん
返信削除お返事がすっかり遅くなりましたが、コメントを読んでから、空の映った水たまりを見る度に、いつも、まっきぃさんのことを思い浮かべておりました。
心がざわつく時には特に、自然の様子の中に、答えや考え方のヒントが隠れていて、はっと気づかされる瞬間ってあったりしますよね。
私もいつも、自然の様子に、助けられてます。