昨日の夕食時
お餅を早く食べたい春子が
「お正月はまだ?」と言う
アメリカで生まれた
春子と太郎は
大晦日も
すると
日本に住んだ経験があり
大晦日やお正月を
日本で何度も過ごしたことのある
サブローさんが
お餅つきのこと
お年玉のこと
初詣のこと
おみくじのこと
絵馬のこと
こたつのこと
里帰りのことを
説明し
インターネットで
日本の初詣の画像を
春子と太郎に見せ始めた
私はつい
台所に何かを取りに
席を立ち
見たくないと
思ってしまった
見てしまうと
大晦日やお正月を
日本で過ごしたいと
思ってしまうから
年末の
祖母の実家での餅つき
除夜の鐘を聞きながら
近くの神社へ向かう
大晦日
石段を登り
お賽銭を投げ
手を合わせる
初詣
新年の親戚の集い
豆餅
よもぎ餅
サブローさんが見つけた
初詣の画像を
見ていないのに
次から次へと
脳裏に浮かんでくる
こうなったら
見ても見なくても
もう同じ
ああ、日本
やっぱり私は日本人だと
実感してしまう
日本は、もう大晦日
ミネソタは、あとまだもう少しだけ
12月30日
本当は
日本が30日の間に
日記を書きたかったのだけど
ちょっと時間のやりくりがうまくできず
日本では日付が変わってしまった
でも
そんなことは気にしないと
きっと祖母は言ってくれる
12月30日は
祖母の命日
日本時間の30日の昨日は
忙しく動き回りながらも
思い返した
祖母と最後に話した日から
もう10年近く経つけれど
事あるごとに
思い返す
祖母の言葉
今もなお
その言葉は生きて
私の中にある
今年も
ミネソタで過ごす
祖母の命日
居間にはまだ
クリスマスツリーが飾られ
クリスマスの
お菓子が
家にはあふれ
テーブルの上には
もう少しで出来上がる
サンタからのプレゼントの
ジグソーパズル
外は寒くても
温かい家があり
温かい家族があり
日本に住む両親も
元気でいてくれる
できないことは
あって仕方ない
あるがままを受け入れること
助けてくれる人があること
できることがあること
必要としてくれる人があること
その全てが
ありがたい
今年もまた
祖母の言葉に
前を向かされてきた
どこにいても
風習が違っても
心配してくれる人があること
祈ってくれる人がいること
そのおかげを
ありがたく受け取って
大事にする
生かされていることに
感謝
皆さま
今日の写真は、今年のクリスマスに、サブローさんに贈った貼り絵カレンダー
「もみの木」
(最初のページはいつも、その年の12月)